vol.107 - 抗酸化成分を食品から摂ろう!

要点のまとめ
  • 活性酸素は電子を摂りやすいものから奪っている
  • 人間の細胞よりも電子が奪われやすいものが抗酸化成分
  • 色の濃い食品から抗酸化成分を摂ろう
食品から抗酸化成分を摂ろう

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活性酸素には欠けた電子を取りやすいものから順番に奪って補うという性質がある。体の細胞よりも電子が奪われやすいものが近くにあれば、そこから先に電子を奪っていくために、細胞は活性酸素から電子を奪われないようになり、破壊から守られることになる。

その働きをする抗酸化成分の代表的なものは植物などに含まれている色素成分。紫外線は活性酸素を多量に発生させるが、紫外線を浴びることで光合成を行って成長する植物が、紫外線を浴びて活性酸素が多く発生して細胞が破壊されていたのでは成長することも、生き延びることもできない。

そこで紫外線による活性酸素の発生に対応するために、抗酸化成分を色素の形で作り出して、内部に溜め込んでいる。植物の色素は紫外線が強いほど多くなり、濃くなる傾向があり、太陽光が強い赤道に近い地域ほど植物の色は濃くなっている。

抗酸化成分を含むサプリメント素材には、アスタキサンチン、アントシアニン、イチョウ葉エキス、ウコン(クルクミン)、カシス、カテキン、グレープシード、コエンザイムQ10、セサミン、ビルベリー、ブルーベリー、リコピン、ルテイン、レスベラトロールなどがある。

用語解説

紫外線

波長が10~400NM(ナノメーター)の可視光性よりも短い、見ることができない光線の電磁波。光のスペクトル(可視光線の紫、青、緑、黄、橙、赤)の紫よりも外側になることから名付けられた。紫を越えたという意味のultravioletからUVとも呼ばれる。殺菌消毒、ビタミンD合成、血流や新陳代謝の促進などの作用があるが、活性酸素を発生させる作用もある。

Q&Aコーナー

色の濃い食品やサプリメントを摂れば、活性酸素を消去することができますか?

抗酸化作用がある色素は届けられやすく、作用しやすい部位があります。目に効果がある抗酸化色素で皮膚や肝臓などの保護は期待しにくくなっています。そのため、全身の健康を考えるときには、多くの種類の色の濃い色素のものを選ぶようにしたいものです。

紫外線から皮膚を守る効果が高い成分は何ですか?

美容のための商品によく使われているのはアスタキサンチンやリコピンです。これらの抗酸化成分は脂溶性で、脂肪分に溶けて浸透しやすいので、皮膚に塗ることでも細胞の酸化を防ぐことができます。皮膚といっても主には角質なので、それよりも奥の皮膚細胞の酸化を防ぐためには、身体の中から摂る必要があります。

サプリメント以上に効果がある食品はありますか?

緑茶に含まれるカテキンは飲食するものの中では最も抗酸化力が高くなっています。抗酸化成分は色が濃いのが特徴ですが、緑茶の緑色は葉緑素(クロロフィル)の色で、カテキンは薄い黄色です。これは人間に見える可視光線の中での話で、見えない色素として多く含まれています。緑茶飲料は色が濃い必要はなく、どれくらいカテキンの量が含まれているかで判断します。

緑茶を多く飲めば抗酸化力を高めることができますか?

緑茶のカテキンには強い抗酸化力がありますが、抗酸化力が強いほど酸化しやすい欠点もあります。茶葉の段階では酸化していなくても、お湯を注いだ瞬間から酸化が進みます。身体の中で酸化すると体内の活性酸素を消去してくれますが、身体に入る前に酸化したのでは、それを飲むと逆に酸化が進むことになります。だから、緑茶は、お湯を注いでから時間がたったものではなく、早めに飲むことが大切です。

《監修:NPO法人日本メディカルダイエット支援機構》
《イラスト:日暮ろこ子》

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