vol.109 - 代謝を促進させるサプリメントとは?

要点のまとめ
  • 亜鉛とマグネシウムは補酵素として全身の酵素を働かせる
  • 亜鉛は細胞の新陳代謝に力を発揮する
  • α-リポ酸とコエンザイムQ10はエネルギー代謝を高める
亜鉛不足が味覚障害に

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栄養成分の中には酵素の働きを補う補酵素の働きをするものがあり、この補酵素を摂ることで全身の細胞の働きを高める代謝酵素の働きを高めることができる。補酵素として働くミネラルのうち特に重要となるのは亜鉛とマグネシウム。

亜鉛は、200種類以上の酵素の構成成分で、補酵素としての働きもしている。亜鉛は細胞の再生が盛んなところでは特に使われ、不足すると皮膚や粘膜の再生不良や味蕾の新陳代謝の低下による味覚障害なども起こる。

マグネシウムは、300種類以上の酵素に作用する補酵素。亜鉛とマグネシウムが不足すると、体内に3000種類以上あるとされる酵素のうち6分の1もの酵素の働きが低下することになる。

エネルギー代謝に欠かせないα-リポ酸とコエンザイムQ10も補酵素の働きをしている。

α-リポ酸には強力な抗酸化作用があり、ビタミンEの数百倍の抗酸化力で、抗酸化力を失ったビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10を再生させる作用がある。コエンザイムQ10は細胞にエネルギー源が供給されるのを助ける補酵素で、豊富にあると筋肉細胞のミトコンドリア内のTCA回路でエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)を合成する働きが高まる。

用語解説

味覚障害

食品の味がわからなくなる病気で、薬剤の摂取や亜鉛の不足、糖尿病や腎臓病が原因になることもある。亜鉛は新陳代謝が盛んな部位で多く使われるため、細胞の入れ代わりが早い舌の味蕾では特に不足しやすく、亜鉛欠乏性味覚障害になりやすい。

Q&Aコーナー

補酵素の働きをするサプリメントを摂れば、代謝が高まりますか?

補酵素の働きを正常にしてあげても、肝心の酵素が働きやすい形になっていなければ酵素の活性化によるエネルギー代謝の促進も望めなくなります。酵素は、たんぱく質で、アミノ酸を材料にして肝臓で合成されているので、アミノ酸のバランスがよい良質なたんぱく質(肉類、魚介類、大豆製品など)を、しっかりと食べることも大切です。

食品から亜鉛とマグネシウムを摂ることはできますか?

亜鉛は牡蠣(かき)やレバー、牛肉などに多く含まれています。ゴマ、ココア、米ぬか、抹茶、海苔には牛肉よりも多く含まれていますが、同じ重量で比べた場合のことで、多くの量を摂るものではないので摂りにくくなっています。牡蠣もレバーも苦手な人がいるので、サプリメントからの摂取が向いています。マグネシウムは海藻、ナッツ類、豆類、魚介類、肉類、卵類に多く含まれていますが、精製や調理によって不足しやすいので、これも多くを摂るにはサプリメントが向いています。

α-リポ酸だけでダイエットできますか?

脂肪を燃焼させる目的でα-リポ酸を摂っていると、補酵素としても使われるので全身の代謝を高めて、ダイエット効果も高めることができます。主な働きが脂肪を燃焼しやすい脂肪酸に分解させてミトコンドリアの寸前まで運ぶことなので、これを受け取ってミトコンドリアの中に入れていくL-カルニチンも摂ることでダイエット効果が高まります。

コエンザイムQ10は美容目的でも使えますか?

コエンザイムQ10には抗酸化作用があるので、初めは活性酸素を消去する美容サプリメントとして使われていました。研究によって脂肪の燃焼効果が高いことが明らかになってからダイエット用に使われることが多くなりましたが、抗酸化の機能に変わりはないので、もちろん美容目的にも使えます。

《監修:NPO法人日本メディカルダイエット支援機構》
《イラスト:日暮ろこ子》

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