vol.119 - 日本人の肥満遺伝子は3タイプ!あなたは何型?

要点のまとめ
  • りんご型肥満は内臓脂肪が蓄積されやすい
  • 洋なし型肥満は皮下脂肪が蓄積されやすい
  • バナナ型肥満は太りにくいが太るとやせにくい
3タイプの肥満遺伝子

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日本人に特に影響を与えている3つの肥満遺伝子として、β3アドレナリン受容体遺伝子のほかに、脱共役たんぱく質1遺伝子とβ2アドレナリン受容体遺伝子があげられる。

β3アドレナリン受容体遺伝子タイプは、一般にはりんご型肥満と呼ばれる太り方で、糖質を摂ることで内臓脂肪が蓄積されやすく、腹部から太っていく特徴がある。

脱共役たんぱく質1遺伝子タイプは、脂肪の代謝が低いために皮下脂肪がつきやすく、下半身から太っていくことから洋なし型肥満と呼ばれる。

β2アドレナリン受容体遺伝子タイプは、体脂肪が蓄積されにくく太りにくい体質ではあるが、筋肉がつきにくいためにバナナ型肥満と呼ばれる。このタイプはエネルギー代謝が低いので、太り始めると、なかなかやせにくい特徴がある。

日本人の肥満タイプは以前から、りんご型、洋なし型、バナナ型に分けられていたが、それが遺伝子の研究からも3タイプが日本人に多いことが明らかになった。遺伝子のタイプは、遺伝子検査によって確認することができるが、3種類の遺伝子タイプは明らかな特徴があるため、3タイプの体質と生活で該当するものをチェックした結果を見て、最も該当するものが多いものが、そのタイプであると推測できる。

用語解説

遺伝子検査

口腔内の粘膜を綿棒で採取して遺伝子を構成するDNAを調べる検査。血液を使用する方法もある。髪の毛や爪では正確性に欠ける。遺伝子は一生涯変わることがないので、一度だけ検査をすればよい。

Q&Aコーナー

遺伝子の検査は、どのような方法がありますか?

遺伝子検査には血液を採取するもの、口腔粘膜を綿棒で採取するもの、毛髪や爪から分析するものがあります。最も正確な結果が得られるのは血液による検査ですが、分析法が進んで口の内側の粘膜を綿棒でこすって採取した細胞による検査でも充分に遺伝子の違いが分析できるようになりました。

どうして日本人は3タイプの遺伝子を持つ人が多くなったのですか?

エネルギー量が多い肉類や脂肪の摂取が少なく、食べる量も少ない民族だったので、その食環境でも生き抜くことができるように太るタイプの遺伝子になっていったと考えられます。基本的な遺伝子は一生涯変わらないとされていますが、それは個人に限っての話で、歴史的には環境の変化に合わせて生き抜くことができるように変化をしているのです。

太りにくいバナナ型の遺伝子なら食事を多く食べても大丈夫ですか?

太りやすい遺伝子を持つ日本人の中でも太りにくく、食べる量が少なくても生き抜けるバナナ型の遺伝子タイプは珍しいものです。太りやすい遺伝子の場合には太りすぎたときにはブレーキがかかって限界を超えないように調整されます。しかし、バナナ型はブレーキがかかりにくく、食べすぎ、運動不足が重なると限界を超えてしまいやすく、エネルギー消費量が少ないので、なかなかやせにくくなっています。

生活をチェックすることで遺伝子検査と同じ結果が得られますか?

3タイプの遺伝子の人は食事、運動、生活に一定のパターンがあって、特徴的な項目をチェックしていって、チェックがついた項目が最も多かったものが、その人の遺伝子タイプと推定しています。実際の遺伝子検査の結果との合致率は70%以上とされています。ただ、日本人は3タイプの2つを同時に持っている人もいるので、遺伝子検査をしたほうが的確なダイエットが進められます。

《監修:NPO法人日本メディカルダイエット支援機構》
《イラスト:日暮ろこ子》

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