vol.225 - 暑い日こそ体を動かそう

要点のまとめ
  • 暑い日には身体が温まって汗が出てもエネルギー消費は少ない
  • 基礎代謝の80%ほどは体熱を作り出すのに使われている
  • 寒い日には多くのエネルギーを使うので活動量が少なくても太りにくい
暑い日こそ体を動かそう

人気エントリー »

寒い日と暑い日では、どちらのほうがエネルギー消費量が多いかというと、圧倒的に寒い日のほうが多くなっている。暑い日は身体が温まり、汗をかくことも多いので、いかにも脂肪が燃焼している感じがする。

確かに身体を動かすことで脂肪はエネルギーとして使われているが、1日の活動に使われるエネルギー量のうち、生命維持をする基礎代謝に70%ほどが使われ、身体を動かすための活動代謝には約20%が使われている。残りの約10%は食後に体熱が上昇することで使われるエネルギー量。暑い日には活動的になり、身体が温まって汗をかいたとしても、それほど活動代謝が増えているわけではない。

基礎代謝に使われるエネルギー量が約70%と多くを占めているのは、基礎代謝のうち80%ほどが体温維持に使われているから。暑い日には体温を高めるために使われるエネルギー量が少なくなるのに対して、寒い日には体温を高めておくために多くのエネルギーが必要になる。

そのため、寒い日のほうが基礎代謝にエネルギーが使われる分だけ運動量が少なくても太りにくくなっている。暑い日はエネルギー消費量が少ないことを意識して、身体を動かす機会を増やすようにするのがダイエットを成功させるには必要となる。

用語解説

体温維持

人間をはじめとした哺乳類は常温動物で、体温を一定に保つことで生命が維持できる。気温が下がったときには体温維持のために多くのエネルギーが必要になり、食事で摂るエネルギー源の糖質や脂肪を増やさないと、脂肪細胞に蓄積された体脂肪を分解して、エネルギーとして使われている。

Q&Aコーナー

寒いところに長くいれば、やせられますか?

寒い場所にいると、熱を多く作り出さなければならないので、エネルギーは多く使われます。寒いところに長くいてエネルギーを多く使っても、身体の冷えを元に戻そうとして、そのあと温かいところにいたらエネルギーの発生量は下がってしまいます。寒い季節はエネルギーが多く使われるので、無理をして寒いところで震えていることはありません。

寒い季節にエネルギーの燃焼を増やす方法はありますか?

寒い季節には普通にしていてもエネルギーが多く使われていますが、そのときに運動などで身体を動かすと、もっとエネルギーの発生が多くなります。寒い季節には温かい部屋にいる時間が長くなりがちですが、積極的に身体を動かすことでダイエットの効果が高まります。

寒い地方の出身の人は太りにくいですか?

寒いところで生まれ育った人は、寒い時期にだけエネルギーの発生量が増えるだけでなく、全体的にエネルギーを発生させる能力が高いので、温かい季節にもエネルギーの発生量が多く、やせやすくなっています。ただし、これは全体的な話で、脂肪が燃焼しにくい体質の人もいるので、誰もがやせやすいわけではありません。

暑いときには汗をかいて、やせられますか?

暑い季節には体温を維持するためのエネルギー消費が少なくて済むので、太りやすい季節だといえます。エネルギー消費が少ないといっても、汗をかいているとエネルギーが使われている感じがします。汗は温まりすぎた体温を下げるためのもので、運動をして汗が大量に出ているのとは違います。汗を出て体重が減っても、水を飲めば元に戻ります。

温かい地域に移住したら、太りやすくなりますか?

寒い地域で生まれ育った人は代謝がよいのですが、寒い季節には特にエネルギーを多く使うので太りにくくなっています。そんな人が、冬にもあまり寒くない地域に移ったらエネルギー消費が以前よりも進まなくなるので、前よりも太りやすくなる傾向があります。これは運動も食事も変えなかった場合のことです。

《監修:NPO法人日本メディカルダイエット支援機構》
《イラスト:日暮ろこ子》

人気エントリー ピックアップ

満腹睡眠はNG

“満腹”状態での睡眠がダメな理由とは? »