【ifia JAPAN 2013/HFE JAPAN 2013】でん粉の総合メーカー松谷化学が販売する次世代甘味料とは?

イベント「ifia JAPAN 2013/HFE JAPAN 2013」の会場内に設営された松谷化学のブース
松谷化学は、5月15日から17日まで東京ビックサイトで開催されている「ifia JAPAN 2013/HFE JAPAN 2013」にて、次世代甘味料を発表した。

松谷化学は、1919年に創業して以来、でん粉加工のパイオニアとしてさまざまな研究開発に取り組んでいる企業。同社が扱うでん粉製品は、メタボリックシンドロームや生活習慣病の予防をサポートするものとして、予防医学的な製品やトクホ(特定保健用食品)などに転用されている。

具体的な商品としては、ペプシの『ペプシ スペシャル』や伊藤園の『ナタデココ』、『充実野菜』のほか、ブルボンの『フェットチーネグミ』、タニタとサクマ製菓が共同開発した『タニタ食堂ごほうびキャンデー』など多数ある。

その同社が、イベント「ifia JAPAN 2013/HFE JAPAN 2013」でアピールしていたのが希少糖含有シロップ『レアシュガースウィート』だ。

同商品は、天然系機能性甘味料「希少糖」(レアシュガー)の一種であり、ノンカロリーで甘味度が砂糖の7割程度の「D-プシコース」などを含む異性化糖でつくられている。異性化糖とは、でん粉を酵素または酸により加水分解して得られたぶどう糖からなる糖液酵素(またはアルカリにより異性化した果糖、ぶどう糖を主成分とするもの)を指す。

レアシュガースウィートは、トウモロコシなどのでん粉からつくられた異性化糖をさらに異性化し、「D-プシコース」、「D-アロース」などの希少糖を約15パーセント程度含んでいる。カロリーは、異性化糖に比べて2割程度低く、甘味は砂糖様の味質で砂糖の9割程度の甘さを有しているという。液状のため、スポーツドリンクやソフトドリンクなどの飲料、パンや菓子類、デザート、アイスクリームなどの冷菓類や麺つゆなどの調味料のほか、惣菜の加工食品に幅広く利用できる。

イベント会場内に設営されたブースでは、レアシュガースウィートの開発にあたって行われた研究結果をパネルで紹介。体脂肪提言作用を調べる実験でわかったデータを公開し、同商品の摂取で体重と体脂肪率が低下したことを公表していた。

さらに、同製品に含まれる希少糖と、その特性を解説する無料セミナーも開催。セミナー中、通常の異性化糖のシロップと、レアシュガースウィートを試飲でき、甘味の違いを実感することができた。

レアシュガースウィートは、6月1日からは全国で販売される予定で、価格は24キログラム単位(一斗缶)、10,080円となっている。
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