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あの「長寿県」が一転して「肥満県」に!?

沖縄県のシーサー
2013年6月5日(水) 15時00分
沖縄県のシーサー
沖縄県のシーサー
沖縄市内の様子
沖縄市内の様子

 サニーヘルスは、同社が運営するmicrodiet.netにて、調査レポート「県民の3分の2が油を摂り過ぎ!日本一の肥満県となった沖縄」を公開した。

 厚生労働省による平成22年国民健康・栄養調査で、沖縄県が全国で肥満率第1位という結果が出た。男性に関しては45.2%が肥満という結果で、約2人に1人は肥満ということになっている。沖縄では10年でおよそ40%も心臓病関連の死が増加傾向にある。

 平均寿命も男女ともに長年トップクラスだったが、2000年辺りから大きく順位を低め、現在では男性は30位まで転落。女性に関しては1位から3位へ落ちたものの、健康・長寿は健在しているようである。しかし肥満率はやはり女性も全国トップとなっている。沖縄といったら健康・長寿のイメージがあるが、この事実との落差はいったいどういうことなのだろうか。

 サニーヘルスによると、沖縄県の肥満率をひも解くキーワードは、「脂質の摂取過多」と「車社会」の進行、このふたつではないかという。

 健康・長寿のためには、言うまでもなく生活環境や食生活が重要である。これまで沖縄の長寿を支えてきた要因のひとつは、昔ながらの沖縄料理。

 全国平均以上の量の緑黄色野菜、昆布など海草、豆腐を食べ、「ひづめと鳴き声以外は全部食べる」と言われる豚肉も、過不足なく摂取。脂肪の多い部位は下ゆでして脂を落とすなど、こうした食習慣が栄養のバランスを保っていた。

 ところが戦後、こうした食習慣に変化が起こった。アメリカの占領下となった沖縄では、食においてもアメリカの影響を受けるようになったのだ。米軍の軍用食料から供出されたポークランチョンミートやコンビーフハッシュ(コンビーフとじゃがいもを合わせたもの)など加工肉が一般に普及し、大量に消費されるようになった。

 ほかに、ビーフステーキ、ハンバーガー、ホットドッグ、ピザ、タコス(沖縄ではタコライスに発展)といったアメリカンな食べ物も日本本土よりも早い時期から普及し、1963年にはファストフードのA&Wがオープン。これは、マクドナルドの日本進出より8年早い。

 こういったアメリカ的な食文化が根付いたことは沖縄の食に大きな変化をもたらし、特に若い世代では昔ながらの沖縄料理を食べる機会は減っていった。

 戦後に生まれた現在60代以下の人たちは、子どものうちからこのような食環境だったという。沖縄県の調べでは、県民の3人に2人が脂質を過剰摂取している。

 レポートでは、沖縄では元気な70代以上の高齢者が多い半面、40代から60代の死亡率が高いのは、こうした事情による影響が少なからずあるようだと、まとめている。

《浦和 武蔵》
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