管理栄養士の濱裕宣氏、大麦は「継続して摂取することが大事」

管理栄養士の濱裕宣氏
3月22日、都内にて『大塚製薬「大麦生活」メディアセミナー』が行われ、管理栄養士の濱裕宣氏が「大麦」の魅力を紹介した。

濱氏は、東京慈恵会医科大学附属病院の栄養部(課長)に所属。これまでに、大麦のレシピ本を出版したり、麦ごはんによる糖尿病対策について記事を執筆している。

セミナーに登壇した濱氏は、大麦にβ-グルカン(水溶性の食物繊維)が含まれていることを説明し、「大麦には、食後の血糖値の上昇を抑える、正常な腸機能の維持、排便促進効果、心疾患のリスクの低減、コレステロール値の低下、満腹感の維持、内臓脂肪の低減、このような効果があります」と紹介した。

続けて、濱氏は「β-グルカンが胃の中で食べ物と混ざり合って、強いネバネバの粘性をもつんです。そして、ゆっくりと小腸に流れ込んで、ゆっくりと吸収されるので、食後の血糖値の上昇が緩やかになる。また、次の食事の際に、血糖値の抑制効果が持続する、セカンドミール効果があります」と言い、「実験結果もでていますので、朝ごはんに大麦を食べるのがお薦めです」と話していた。

このあと、濱氏は「β-グルカンはビフィズス菌などの有益な腸内細菌のエサになり、善玉菌が活性化して、腸内フローラ(腸内の環境)が改善されると言われています。腸内フローラが改善されることにより、がんや糖尿病、肥満などの治療や、美容効果などが期待されています」と伝えた。

最後に、濱氏は「ただしですね、短期間で(腸内フローラが)改善するものではないので、やはり、継続して摂取することが大事です。そういったことを、お間違えのないようにしていただければと思います」と語気を強めながら呼びかけていた。
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