- 勝手な理解をして実践しても効果は出にくい
- わざと間違えて伝えるメディアもある
- 見抜くにはメカニズムとエビデンスを知ること
数多くあるダイエット方法の中でもメディアで取り上げられているものは100種類を超えているといわれている。
次々と新たにダイエット方法が登場する一方で、効果が得られないままに消えていくダイエット方法も数多くある。これまでに消えていったものや、多くの支持が得られなかったダイエット方法は、ダイエット理論が間違っているように思われがち。
しかし、ダイエットの重要なポイントが充分に理解されていなかったために、間違った方法で行われたり、ダイエットに取り組む人が勝手なアレンジをしたために成功しなかったという例も少なくない。
早く効果を得ようとして、無理をしたために、かえって身体を傷める結果になったダイエット方法さえある。これまで長く支持をされてきたダイエット方法なら、安心して取り組むことができるような印象もあるだろう。
メディアで取り上げられるときには、それぞれの伝える立場などによって新たな解釈やアレンジが加わるのは普通のことで、本来のポイントからズレた伝え方や商品の紹介のために無理に捻じ曲げた説明をしたために、せっかくのダイエット効果が得られないことも多々ある。
正しい方法で続けることができれば効果があるダイエット方法を、間違いダイエットにしないためには、メカニズムやエビデンスなどの裏付けを知ることが、まずは大切となる。
用語の解説
- エビデンス
よくある質問
商品の紹介のために無理に捻じ曲げられたダイエット方法には、どんなものがありますか?
朝バナナダイエットの人気にあやかって生み出された夜トマトダイエットは、トマトに含まれる成分が中性脂肪を燃焼させるという大学の研究が裏付けとして示されていましたが、この研究は肥満のマウスを使ったもので、研究成果をメディアが取り上げてからトマトジュースばかりか色の薄いトマトも売り切れました。しかし、研究ではトマトジュースが使われ、人間ならトマトは10個以上の量になるので、トマト1個を食べるだけで誰もがやせられるというものではなかったのです。
- 監修者
- 内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
- イラスト
- 日暮ろこ子