朝食抜きで空腹になり、昼食を食べ過ぎてませんか？

朝食で昼食までのエネルギーを摂って、空腹を感じないようにさせるには、ご飯やパンなどの糖質のほかに、消化に時間がかかるたんぱく質と脂肪も少しは必要です。また、体脂肪を燃焼させるためのビタミンB群も必要です。トーストにハム、卵の組み合わせは朝食には理にかなっています。

朝食を抜いた分を他の2食で補うのではなく、プラスするのを朝食で食べる分の半分くらいにしておけば、エネルギーの摂りすぎにはならないはずです。朝食を抜いて、さらに昼食が遅くなったら、それだけ空腹を満たすために腹を膨らませるような食事にしてしまいがちなので、できるだけ早めに食べるようにすることです。

厚生労働省が発表している国民健康・栄養調査では、飲み物や栄養補給食品だけの人は朝食抜きに数えられています。それは飲み物やヨーグルト、クッキータイプのバランス栄養食（栄養補助食品）などでは朝食として摂らなければならない栄養素が不足しているからです。朝食を少なめにして、不足する栄養素をジュースや飲み物などから摂るようにします。

ウイダーインゼリーなどのゼリータイプの飲料は、栄養バランスが取れたものがあり、空腹感を抑えることもできるので、手軽に食べられる朝食代わりの一品として高い人気を誇っています。しかし、これでも朝食としては糖質は不足しているので、おにぎりやパンなどにプラスするようにすべきです。

ビタミンやミネラル、アミノ酸などの必要な栄養素が不足しないようにして、エネルギー量だけを制限する代替食は、食べすぎる傾向がある食事の代わりに摂るのが原則です。これを朝食の代わりに摂ると、ブドウ糖が不足して脳のエネルギー不足を解消することができにくく、昼食までにエネルギー不足になることもあります。代替食にエネルギー源を追加するか、昼食代わりにするのが、よい方法といえます。

エネルギー源の糖質は、多くの量を摂っても2時間ほどで消化されるので、空腹を感じやすくなります。たんぱく質は4時間ほど、脂肪は6時間ほども消化に時間がかかるので、空腹を感じにくくするためには脂肪が含まれたものも食べるようにします。ビタミン、ミネラルが含まれているものを食べて栄養素が補給されると空腹を感じにくくなる傾向があります。

クッキータイプや飲料のバランス栄養食は、その呼び名から栄養バランスが取れているように思われがちですが、栄養素が必要量に達していないものや一部の栄養素だけを多くしたものもあります。パッケージに表示されている栄養成分表を見て、バランスを確認して選ぶようにしたいものです。