お風呂の温度で体脂肪の蓄積をコントロールしよう!

お風呂の温度で体脂肪をコントロール
この記事の概要
  • 夕方は脂肪が蓄積されやすい副交感神経がメインになっている
  • 42℃以上の入浴で交感神経に切り換わる
  • リラックスしてから熱めのシャワーを浴びて切り換える

夕方になると、自律神経の副交感神経の働きが盛んになり、胃液とインスリンの分泌が高まる。また、身体活動も低下することによって脂肪の合成と蓄積を高めて、エネルギーを補給させている。

食事で摂ったエネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質は、どれも肝臓で脂肪に合成されて、体脂肪として蓄積されていく。脂肪の合成を進めて、体脂肪を多く蓄積させるためには、副交感神経の働きが盛んな夕方以降に、さらに副交感神経を刺激する方法として入浴の活用がすすめられる。

42℃以上の高温浴では交感神経の働きが盛んになり、38℃以下のぬるめの温度の入浴では副交感神経の働きが盛んになる。眠いときに熱めのシャワーを浴びると目が覚めるのは交感神経に切り換わった結果であり、ぬるめのお湯に入ると心身ともにリラックスできるのは副交感神経に切り換わった結果。

夕食前に、ぬるめのお湯に入ると副交感神経の働きが盛んになり、胃液とインスリンの分泌が盛んになって、体脂肪が多く蓄積されるようになる。交感神経の働きを盛んにして体脂肪の蓄積を抑制するためには、熱めのお湯に入ればよいが、入浴による休息効果が得られにくくなる。そこで、適温で入浴したあとに、追い炊きで熱めの温度にすればよい。

用語の解説

高温浴

高温浴は42~45℃の熱めのお湯に入る入浴法。交感神経を刺激して活性化されるものの、42℃では10分間、45℃では5分間の入浴時間が適当とされる。熱すぎると感じたときには浴槽から出て、身体を冷やさないようにして再び入る方法で、交感神経の働きを高めておくようにする。いきなり高温浴をすると皮膚温が上昇して引き締まり、お湯の熱が体内に伝わりにくくなるため、40℃ほどの適温から徐々に皮膚音を温めていくのが効果的とされている。

よくある質問

入浴やシャワー以外で自律神経を切り替える方法はありますか?

自律神経は自分の意志ではコントロールできない神経で、温度変化に一番影響されます。運動をすると交感神経に切り換えられますが、副交感神経のほうは香りによって切り換えることができます。それにはハーブティーやアロマテラピーが効果的です。

40℃くらいのシャワーを浴びるのでは効果はありませんか?

お湯の温度が40℃を超えると徐々に交感神経に切り換わってきて、42℃で交感神経に完全に切り換わります。42℃なら間違いなく交感神経の恩恵を受けられますが、かなり熱く感じる人もいます。40~41℃なら、それほど熱さを感じない温度ですが、その分だけ切り返りが遅いので、長めに入浴するかシャワーを浴びるようにします。

温度を高くすれば、それだけ効果は高まりますか?

入浴やシャワーによる交感神経への切り換えるには42℃以上であればよいので、43℃、44℃といった高温に耐える必要はありません。高温にすると皮膚から熱が入りすぎないようにするために皮膚が引き締まるようにもなるので、適度な温度でジワジワと時間をかけて温めていくほうが効果的です。

シャワーにプラスして効果を高める方法はありますか?

自律神経の交感神経の状態を長く続けるには、外からシャワーを浴びるだけではなく、身体の中から刺激する方法もあります。唐辛子の成分のカプサイシンが含まれたサプリメントは飲むだけで交感神経に切り換わって体温が上がってくるので、プラスの効果があります。脂肪燃焼を高めるL-カルニチンは身体を温めるだけでは効果を高めることはできないものの、入浴やシャワーによって交感神経に切り換えると燃焼が進み、交感神経の高まりをサポートすることもできます。

監修者
内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
イラスト
日暮ろこ子
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