vol.56 - 運動する30分前に飲む、お茶やコーヒーの効果とは?

要点のまとめ
  • 運動をする30分前にカフェインが含まれたお茶を飲む
  • カフェインによってアドレナリンの分泌が盛んになる
  • アドレナリンによって脂肪の分解が盛んになる
ティータイムを運動の30分前に

脂肪酸の燃焼は運動を始めてから15分ほどしてから盛んになるのが原則であるが、それを早める方法が、いくつかある。最も簡単な方法は、運動をする30分ほど前に、コーヒー、紅茶、お茶などを飲むこと。

これらのお茶に含まれるカフェインには、脳を興奮状態にさせてアドレナリンの分泌を盛んにする作用がある。一般にはアドレナリンが多く分泌されるのは身体に負荷がかかった状態で、それに対処するためのエネルギー源を確保するために脂肪細胞の蓄積された体脂肪が分解され、脂肪酸が血液中に放出されるようになる。

運動の30分ほど前にカフェインを多く摂ると、その間にアドレナリンが多く分泌されて、運動をするときには、すでに脂肪細胞内の脂肪分解によって血液中に脂肪酸が放出されている。ウォーキングなどの有酸素運動は脂肪燃焼には効果的で、有酸素運動を始めて10分ほどで脂肪酸が盛んに燃焼するようになる。

通常のウォーキングに比べて5分ほどの短縮であっても、運動時間が長く取れない人にとっては大切な時間となる。ただし、β3アドレナリン受容体の反応が低下している人の場合は、この効果は期待しにくい。

用語解説

カフェイン

お茶類や嗜好品の飲料に多く含まれるアルカロイドで、コーヒーに多く含まれ、コーヒーから初めて発見されたことからcaffeineと名付けられた。興奮作用、覚醒作用、利尿作用などがあるが、お茶に含まれるカフェインはタンニンによって効果が抑えられることから、穏やかに作用する。

Q&Aコーナー

β3アドレナリン受容体の反応が低下している人でもカフェインの効果を得る方法はありますか?

カフェインを多く摂ってアドレナリンが多く分泌されても体脂肪が分解されにくいのがβ3アドレナリン受容体の反応が低下している人の特徴ですが、日常的に体を動かしたときにもアドレナリンは分泌されていて、少しずつ脂肪は分解されています。そのため、動く前にはお茶を飲むことを習慣づけて、少しずつ脂肪が分解される機会を増やすようにします。

濃いコーヒーを飲めば、脂肪の分解が進みますか?

カフェインはコーヒー豆の中に含まれているので、濃いコーヒーを飲めばカフェインも多く摂ることができます。しかし、濃いコーヒーは胃に負担がかかり、何倍も飲めるものではありません。それよりもアメリカンでもよいので、何倍も飲んで結果としてカフェインが増えればよいわけです。

コーヒーにミルクや砂糖を入れたら分解に影響は出ますか?

ダイエットに関係するのはカフェインなので、ミルクや砂糖がプラスされても効果に変化はありません。カフェインが少ないアメリカンのコーヒーを飲むのだったら、ミルクと砂糖を入れて濃いめのコーヒーを飲んだほうがカフェインを多く摂ることができます。カフェオレは牛乳が大半でコーヒーは少量というものもあるので、ダイエット目的ならコーヒーの割合が多いものにするべきです。

お茶やコーヒーは運動の前にだけ飲めばよいですか?

最もダイエット効果が高いのは運動をする30分前ですが、脂肪は運動をしているときにだけ燃えているものでなく、身体を動かしているときには、いつでもエネルギー源として燃えています。もちろん、運動時で、運度を始めて15~20分すると燃焼効率がよくなっていますが、運動の前に限らず、飲んでも構いません。

《監修:内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
《イラスト:日暮ろこ子》

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