運動後にはシャワーを効果的に使おう!

運動後にも熱めのシャワーを
この記事の概要
  • 熱めのシャワーを浴びることによってリパーゼの働きが保たれる
  • 温度が高くなるとアドレナリンが分泌されて脂肪分解が進む
  • 熱めのシャワーを浴びすぎてもリパーゼの活性は低下しない

シャワーを浴びた場合には、皮膚と、その少し奥までは温まっても、その奥の深部体温は高まらず、筋肉の温度を高めすぎることはない。

しかし、運動後に熱めのシャワーを浴びることで、徐々に下がっていく筋肉の温度を高めに保つことはできる。これによって、脂肪分解酵素のリパーゼによる脂肪分解の時間を長引かせ、脂肪燃焼の時間を30分間よりも長引かせることもできる。

シャワーを浴びる場合には42℃ほどの高めの温度に設定しても、浴びる時間を10分以上に延ばしても筋肉が温まりすぎることはない。42℃ほどの高めの温度のシャワーを浴びると自律神経の交感神経が活発に働くようになる。

交感神経が盛んな状態になると心身ともに興奮状態となり、身体の活動を活発にさせるアドレナリンが多く分泌されるようになる。アドレナリンには脂肪細胞に蓄積された体脂肪を分解して、分解された脂肪酸を血液中に多く放出させる働きがある。

これによって脂肪細胞内の脂肪を減らすとともに、筋肉細胞内での脂肪の燃焼を進める働きがある。この作用があるため、運動後に高めの温度のシャワーを浴びることによって、脂肪燃焼の時間を、さらに長引かせることができるようになる。

用語の解説

深部体温

身体の中心部の体温のこと。主には筋肉や腸の温度を指す。深部温度が上昇すると血流促進による代謝向上のほか、内臓機能の向上、免疫力の向上、疲労回復、ホルモン分泌、自律神経調整などの効果が得られる。

よくある質問

脂肪が分解されにくいβ3アドレナリン受容体遺伝子タイプの人は、脂肪の燃焼もよくないのですか?

体脂肪の分解がよくなくても、血液中にも脂肪が多く存在しています。この脂肪を燃焼させるためにもアドレナリンは働いているので、アドレナリンが分泌されても体脂肪が分解されにくい人は他の脂肪を減らすように、運動の機会を増やすべきです。

熱めのシャワーを浴びるタイミングは、いつが効果的ですか?

運動を終えたときから筋肉の温度は下がり始めるので、シャワーは運動の直後に浴びるのが最も効果的です。脂肪細胞の中の脂肪を分解する働きがあるアドレナリンは運動を終えると分泌量が大きく減るので、それをシャワーの温度によって興奮にすることで、継続させようというわけです。

42℃以上のシャワーを、どれくらいの時間、浴びれば効果が得られますか?

どんなに適した温度であっても、短いと効果は得にくくなります。熱めのシャワーを浴びて交感神経が充分に刺激されるまでには少なくとも2~3分はかかります。できれば5分以上はシャワーを浴びるようにして、アドレナリンが分泌される時間を伸ばすようにします。

シャワーを浴びなくてもアドレナリンを多く出す方法はありますか?

自律神経の交感神経の働きが盛んになればアドレナリンは多く分泌されるので、運動の直後にカフェインが含まれたお茶やコーヒーを飲む、神経を刺激して発汗させる効果がある唐辛子の成分のカプサイシンのサプリメントを摂るといった方法もあります。ただ、シャワーほど効果はないので、運動後も身体を動かすことで筋肉の刺激を継続させることも必要です。

監修者
内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
イラスト
日暮ろこ子
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