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vol.84 - ブドウ糖の分解を抑えて血糖値を下げる

要点のまとめ
  • 胃で消化酵素によってブドウ糖に分解される
  • 吸収されたブドウ糖は血糖値を上昇させる
  • 消化が早い食品は血糖値が上昇しやすい
パン・麺よりごはん

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糖質は、炭素、水素、酸素で構成されている有機化合物で、一般の食事で摂る食品に含まれる糖質は、でんぷんとショ糖に大きく分けられる。

でんぷんは多くのブドウ糖が結合したもので、胃で分泌される消化酵素のアミラーゼによって分解されて麦芽糖となる。麦芽糖はブドウ糖が2個結びついたもので、消化酵素のα-グルコシダーゼによってブドウ糖に分解される。ショ糖(砂糖)はブドウ糖1分子と果糖1分子が結合したもので、消化酵素のスクラーゼによってブドウ糖に分解される。

消化酵素によって胃や小腸で分解されたブドウ糖は、小腸から吸収されて、血液中に入った後、肝臓まで運ばれる。ブドウ糖の一部は肝臓に取り込まれ、ブドウ糖はグリコーゲンに合成されて、肝臓内に溜め込まれる。

肝臓に取り込まれなかったブドウ糖は血液中を流れ、全身に行き渡り、筋肉など細胞内に取り込まれる。細胞内ではグリコーゲンとして貯蔵されるとともに、エネルギーとしても使われる。

胃の中でブドウ糖に分解されるまでの時間を長くすることで、血糖値の急激な上昇を抑え、インスリンの分泌量を減らすことができる。粉状にしたものよりも粒状のほうが消化酵素の作用に時間がかかるため、パン類や麺類よりも、ご飯(白米)のほうが消化に時間がかかり、血糖値が上昇しにくい。

用語解説

α-グルコシダーゼ

糖を分解する酵素で、麦芽糖をブドウ糖に分解する作用がある。α-グルコシダーゼの作用を阻害することでブドウ糖への分解が遅れ、血糖値の上昇が抑えられることから糖尿病の治療薬としてα-グルコシダーゼ阻害剤が食後過血糖改善薬として使用されている。

Q&Aコーナー

ご飯よりも消化に時間がかかるものはありますか?

白米は食物繊維が多い糠の部分を取り除いています。粉にしたビーフン(米粉)や餅よりも消化されにくいものの、玄米に比べると消化時間が短くなっています。玄米は食べにくくても、五分づき(玄米と白米が半々)、三分づき(玄米が7割、白米が3割)なら比較的食べやすく、食物繊維によって適度に血糖値の上昇を抑える効果もあります。

消化を進める食べ物を食べると血糖値が上がりやすいですか?

大根に含まれるジアスターゼはでんぷんの消化酵素で、胃に負担をかけずに、消化を進めてくれます。食べたものを効果的に栄養として取り込むためには大切なことですが、血糖値の上昇を考えると消化を進める食べ物は、脂肪が多い料理を食べるときには避けるか減らしたほうがよいでしょう。

酵素のサプリメントは血糖値を上昇させますか?

酵素の飲料は発酵させることで成分が出てきて甘くなります。この甘味はブドウ糖ではないので、酵素そのもので血糖値が上がることはありません。ただ、酵素飲料や酵素のサプリメントは消化酵素なので、ご飯の消化をよくして、ご飯に含まれるブドウ糖によって血糖値を上昇させることになるので、ダイエットのためには食事と一緒には摂らないようにします。

甘いものを食べても血糖値を上げない方法はありますか?

血糖値を上昇させるのはブドウ糖です。果物の甘さは果糖によるもので、ブドウ糖の量は少ないので、果物を食べる方法があります。甘くてもブドウ糖が含まれないものにはアスパルテームなどの人工甘味料があります。これは糖尿病患者のために開発されたものですが、甘いものを食べても太りたくなり人、血糖値の上昇による脂肪の合成を減らしたい人にも人気となっています。

《監修:NPO法人日本メディカルダイエット支援機構》
《イラスト:日暮ろこ子》

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