- 食事は水溶性食物繊維を多めに摂る
- 運動は10分間のウォーキングを1日に3回
- サプリメントは脂肪の吸収を阻害するタイプが向く
食事
脂質の多い食事を好み、味が濃い料理を好む傾向がある。食事量を減らすと体温が下がり、内臓脂肪が減りにくく、そのため皮下脂肪も減りにくくなる。
脂肪の摂取量を減らすとともに、脂肪を燃焼させるために必要なビタミン類が豊富な野菜、海藻などを摂るようにする。野菜と海藻には脂肪の吸収を抑える食物繊維(不溶性・水溶性)が多く含まれているので、多めに摂るようにする。
水溶性食物繊維には、胃の中で水分を吸収して膨らみ、満腹感を早く感じるようにして脂肪の摂取量を減らす効果がある。
運動
皮下脂肪は運動をしても減りにくいものの、内臓脂肪が減ったあとに皮下脂肪が減っていくので、運動の効果が出るまでに期間がかかる。
有酸素運動は内臓脂肪を徐々に減らしていく効果がある。継続して歩く時間を取ることができない場合には、10分間のウォーキングを1日に3回以上する機会を設けるようにするといい。
運動前にカフェインが多く含まれるコーヒー、緑茶などを飲むと、脂肪細胞から体脂肪が分解されて血液中に放出されやすく、燃焼が促進される。
サプリメント
脂肪の吸収を阻害する成分、脂肪の燃焼を促進する成分が向いている。
用語の解説
- 脂肪の吸収を阻害
よくある質問
脱共役たんぱく質1遺伝子タイプが特に注意することは何ですか?
肉類や調理油で脂肪を多く摂りすぎる人は、キャベツなどの野菜の量を増やして、それを先に食べるようにします。水溶性食物繊維のキノコや海藻を付け合せにして、脂肪の吸収を抑えます。また、夕食を多く食べると1日の摂取エネルギー量が低くても、中性脂肪は就寝中に多く作られる傾向があるので、夕食は食べすぎないように注意が必要です。
食事の脂肪が身につきやすい人は、脂肪の量を減らすだけで大丈夫ですか?
他のタイプよりも脂肪が蓄積されやすい人は、脂肪を燃焼させることが必要です。脂肪には身体に必要な必須脂肪酸も含まれています。余分なエネルギー源を燃焼させて減らすためには、脂肪の燃焼に特に必要となるビタミンB₂を摂り、運動をしたときに燃焼を進めるためにビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂をセットで摂るようにします。
水溶性食物繊維が含まれたキノコも海藻も食べないのですが、他に水溶性食物繊維を摂る方法はありますか?
水溶性食物繊維はキノコや海藻、果物に多く含まれているというと、他の食べ物には少ないような印象があるかもしれませんが、含まれている割合が不溶性食物繊維よりも少ないというだけで、野菜にも穀類や豆類にも含まれています。全体的に野菜や豆などの量を増やすだけでも水溶性食物繊維を摂ることができます。肉類や脂肪を多く食べている人は、野菜などを増やすだけでは足りないので、動物性の水溶性食物繊維のサプリメント(キチン・キトサン)を摂る方法もあります。
運動をしなくても脱共役たんぱく質1遺伝子タイプがやせる方法はありますか?
カフェインが多く含まれたコーヒーや緑茶などを飲むと脂肪細胞の中の脂肪が分解されて血液中に出やすいタイプですが、運動をしないと必要のないものとして脂肪細胞の中に戻ってしまいます。激しい運動でなくてもよいので、歩くことから始めましょう。体への負荷は弱くても、1日に何度か歩くことで燃焼効果を高められます。
- 監修者
- 内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
- イラスト
- 日暮ろこ子