- 有害物質が体内で多くなるとエネルギー代謝が低下する
- 体内の炎症の解消のために酵素、ビタミン、ミネラルが使われる
- 酵素の減少はエネルギー代謝を低下させる
有害物質が体内に多く残っていると、全身の細胞の代謝が低下する。中でもエネルギー代謝に働く細胞内のミトコンドリアが有害物質の害を受けることによって、脂肪酸をエネルギーとして燃焼させる働きが低下していく。
有害物質は肝臓で分解・解毒されるが、代謝が低下することで有害物質の分解が遅くなり、肝臓に負担がかかり肝機能も低下していくようになる。有害物質は細胞を傷つけ、体内で炎症を発生させるが、その解消のために体内の酵素やビタミン、ミネラルが多く使われる。
また、有害物質を分解するときに活性酸素が体内で多く発生するようになる。この活性酸素を消去するためにビタミン、ミネラル、酵素が多く使われるため、さらに代謝が低下するという悪循環に陥りかねない。
体温を高め、血液循環を進め、発汗を進めていくことで、代謝の低下を補うことができる。岩盤浴などの遠赤外線効果は身体の深部から温め、代謝を高めることができる。
入浴によって発汗させた場合には、身体の深部を発熱させる作用は弱いものの、血流の促進によって臓器の機能が高まることで、老廃物の排出を進めることができる。
用語の解説
- 肝機能
よくある質問
解毒や活性酸素を解消するために使われるビタミンとミネラルには、どのようなものがありますか?
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは活性酸素を消去する抗酸化ビタミンです。抗酸化には亜鉛やマグネシウム、鉄、銅などのミネラルが必要です。肝臓の解毒に多く使われるのはビタミンCとビタミンDで、ミネラルでは亜鉛、セレン、マグネシウムです。
酵素を増やすためには何をすればよいですか?
有害物質によって全身の細胞の代謝を高める酵素が減ってしまうと、細胞の代謝が低下することで、有害物質による酵素の分解が進むという悪循環が起こります。酵素はたんぱく質からできています。たんぱく質はアミノ酸から作られているので、アミノ酸のバランスがよい肉類や魚介類、卵、大豆といった食品は欠かさないようにします。
酵素の働きを高めるには何をすればよいですか?
酵素は補酵素によって働きが高まります。補酵素の多くはミネラルですが、そのミネラルは有害物質の分解と排出に使われるので、有害物質が多い状態では補酵素不足から酵素の働きが低下するようになります。ミネラルを多く摂ることが大切で、酵素の排泄能力が低下しているときにはサプリメントでミネラルを摂ることも必要です。
ミネラルを多く摂ればダイエットを成功させられますか?
ミネラルの不足は脂肪の燃焼を進める酵素の働きを低下させますが、ミネラルを多く摂れば摂るほど酵素の働きが高まって、エネルギー代謝が高まるということではありません。ミネラルの摂りすぎは過剰症によって、代謝を逆に低下させることにもなるので、多く摂ればよいというものではありません。
- 監修者
- 内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
- イラスト
- 日暮ろこ子