この記事の概要
- ダイエット方法は作用機序の理解が必要
- 個人の条件によって適する方法が違っている
- 短期間の効果が長く続くとは限らない
それぞれのダイエット方法が身体の、どの部分に、どのように影響を与えるという研究に基づいたメカニズムは作用機序と呼ばれる。作用機序は、生理学に基づいて解明されたもので、身体に備わっている機能を促進させることや、逆に機能を抑制することによってダイエット効果を高めるために活用される。
作用機序に従った方法でなければ効果が得にくいものの、同じダイエット方法に取り組んだら、それで誰もが同じ効果が得られるわけではない。より高い効果を目指したダイエット方法では、さまざまな条件が課せられたものが多く、生活パターンや性差(男女差)、年齢差によっても効果に差が現れやすい。
そのため、それぞれのダイエット方法が、どのような人に有効であるのかを知ってから実践することが、まずは必要となる。次に、ダイエットに取り組む人の体質や生活パターン、性格などと合ったものであることが求められる。
科学に裏付けられたダイエット方法は、短期間に効果が現れやすいものの、その効果が長くは続かない例も少なくない。これはダイエット方法の特徴である場合と、取り組む人の条件に合っていない場合とが考えられる。
一つのダイエット方法を長く続けるべきか、それとも各自の条件に合わせてダイエット方法を切り換えていくのか、その見極めが体脂肪の量を目的に合わせて減らしていくための決め手となる。
用語の解説
- 作用機序
よくある質問
効果が長続きしないダイエット方法とは、どんなものですか?
運動をしないで食べる量だけを大きく減らすダイエット方法は、3~4日は体重も体脂肪も大きく減っていくものの、必ずといっていいほど減少にブレーキがかかり、体重が減らないどころか逆に少し増えることも起こります。これは食べ物が入ってこないことと、急激な体脂肪の減少を危機的状況として体が反応して、体脂肪の分解をストップさせるからです。
- 監修者
- 内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
- イラスト
- 日暮ろこ子