マーガリンより、バターがベター

マーガリンよりバターがベター
この記事の概要
  • マーガリンはダイエット向きの評価から一転
  • 天然の植物油を加工するとトランス脂肪酸が発生する
  • トランス脂肪酸を減らすと代謝が高まる

牛乳は動物性脂肪で、その牛乳から作られたバターに比べると、植物油で作られたマーガリンは健康によく、太りにくいのでダイエットにもよいと思われてきた。

しかし、トランス脂肪酸の存在が明らかになってから、マーガリンはダイエットに向いていないものとされるようになった。

トランス脂肪酸は、天然の植物油にはほとんど含まれていないものの、加熱したり、加工によって水素を添加したときに発生する不飽和脂肪酸。

多く摂りすぎると心臓疾患のリスクを高めることから、トランス脂肪酸が含まれた製品の販売を規制する国がアメリカやヨーロッパ各国をはじめとして増えている。

マーガリンは植物油を材料に水素を付加して乳化させて固形にしたもの。このほかにトランス脂肪酸は植物油をクリーム状にしたショートニングにも含まれている。

トランス脂肪酸を摂ると、血液の流れが低下して、代謝を低下させる結果、内臓脂肪を増やす原因となっている。太りにくいと思ってマーガリンをパンに多めに塗っているなら、バターに代えたほうがよい。

ただし、マーガリンも1g当たり約9kcalのエネルギー量があるのは他の脂肪と同じなので、使いすぎには注意が必要だ。

用語の解説

ショートニング

マーガリンンから水分を抜いて純度を高くして半固形のクリーム状にしたもの。パンや菓子にバターの代わりに使われるほか、ラードの代わりに揚げ油に使うとパリッとした食感が生まれることからフライドチキンやドーナツなどにも使われることが多い。

よくある質問

バターは、どれくらいの量なら太りませんか?

バターは10g当たり75kcal前後のエネルギー量があります。マーガリンにしても同じくらいのエネルギー量があるますが、できれば5gくらいに控えるようにしたいものです。自分で塗って食べるなら量を減らやすいのですが、料理に入っていると量がわかりにくいので、脂っこい料理を好む人はバターの量は、もっと減らすようにします。

ショートニングが多く使われたものは何ですか?

有名なものはショートケーキです。ショートケーキの名前は、ショートサイズということではなく、ショートニングが使われたケーキという意味です。ショートニングはパンやクッキー、ビスケット、アイスクリームなどに使われています。フライをおいしくするためにも使われていますが、加工食品の場合はパッケージに記載されています。

サンドイッチにはマーガリンが使われていますか?

サンドイッチは具の水分がパンに染み込むのを防ぐためにマーガリンが塗られています。バターやマヨネーズを塗ったもの、マーガリンにバターやマーガリンを混ぜたものもありますが、外食やコンビニなどのサンドイッチはマーガリンを塗ってあるものがほとんどです。

外食のメニューでマーガリンを使った料理は何ですか?

マーガリンは、もともとはバターの代用品で価格が安いために外食で多く使われています。洋食の煮物(シチュー、スープ)、炒め物(肉や魚、野菜、炒飯、パスタ)、焼き物(パイ、グラタン)、フレンチトースト、チーズケーキやシフォンケーキ、タルトなどの洋菓子にも使われています。

トランス脂肪酸を食べすぎると太ってしまいますか?

トランス脂肪酸は細胞膜に影響を与えて、ホルモンの働きを変化させるとされています。インスリンは血糖値の上昇に合わせて分泌されますが、インスリンが不足すると血糖値が上昇して血流が低下することから代謝が下がることになります。インスリンが多くなりすぎると肝臓で合成される脂肪の量が増えます。どちらにしてもよい結果にはなりません。

監修者
内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
イラスト
日暮ろこ子
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