新陳代謝を意識しよう

新陳代謝を意識しよう
この記事の概要
  • 代謝は体内で合成を進める同化とエネルギーを作る異化がある
  • エネルギー代謝でエネルギー源が燃焼する
  • 身体を温める行動はエネルギー源を多く使っている

「代謝が高まる」というように、“代謝”という言葉がダイエットに関してよく使われる。代謝は外部から取り入れたもの使って、体内で合成したり、化学反応を起こすことで、新陳代謝と呼ばれることもある。

代謝は大きく2つに分けられていて、1つは体内で合成する同化、もう1つはエネルギー物質を分解してエネルギーを作り出す異化。この異化がエネルギー代謝で、一般に代謝というときには、このエネルギー代謝を指している。

代謝が高いというのは、筋肉などの細胞の中でエネルギーを作り出している器官のミトコンドリアの中で、三大エネルギー源と呼ばれる糖質、脂質、たんぱく質を効果的に使って、エネルギーを多く作り出していること。

エネルギーが多く作られれば、糖質や脂質が使われて、その分だけ脂肪が合成されにくくなり、太りにくくなるといえる。1日に作り出されるエネルギーのうち80%ほどは体温の維持に使われている。

ということは、エネルギー代謝が高くて、糖質と脂質が多く使われていれば、身体が温まることになる。よって、身体が温まりやすい人はエネルギー代謝がよく、身体が温まる有酸素運動をしたり、身体が温まる刺激性の食事をすることで代謝を高めていくことができる。

用語の解説

新陳代謝

古いものが新しいものに入れ替わること。一般には細胞の新陳代謝のことを指す。細胞は日々死滅して、日々新たな細胞が誕生している。新陳代謝のスピードは年齢につれて低下するが、有害物質、体内での発生した活性酸素、悪玉菌が作り出した毒素などの影響によって新陳代謝が低下するようになる。

よくある質問

筋肉が多いほどエネルギーが多く使われますか?

筋肉は脂肪を燃焼させる重要な器官なので、筋肉が多いほど身体を動かしたときに使われるエネルギーは多くなります。また、基礎代謝のうち筋肉が占めている割合は35%ほどとなっているので、筋肉が多いほど身体を動かさないときのエネルギー消費量も多くなります。

筋肉が少なめの人でもエネルギーの消費を高める方法はありますか?

脂肪を分解する酵素のリパーゼは筋肉の中に含まれているので、筋肉が多いほど分解も進んで、燃焼も進んでいきます。だから、筋肉が少ない人は脂肪の分解も燃焼も少ないことになります。もともと脂肪燃焼が少なくても運動をすれば燃焼が進みます。運動の中でも有酸素運動は脂肪を燃焼させる効果が高いので、有酸素運動の機会を増やすことです。

体温を高めないといけない寒い季節はエネルギー消費が高まりますか?

寒い季節には身体を温めるために多くのエネルギーが使われるので、脂肪の燃焼量が進みます。しかし、寒い季節には身体を冷やさないために皮下脂肪が増えやすくなっています。エネルギーを使う季節だからといって安心して多く食べたり、運動をしないと皮下脂肪が増えることになります。

身体が冷えやすい人は何をすればエネルギー消費が高まりますか?

冷えやすいのは血液の流れが悪くなっているのが大きな原因ですが、内臓脂肪が多いと血液量が減りやすく、皮下脂肪が多いと保温効果が高くなって脂肪の燃焼が下がっていきます。それだけに太りぎみで冷えやすい人は、より血流を高めるために運動をして血流を盛んにすることです。

身体が温まりやすい刺激性の食事は、どんなものですか?

食べるだけで身体が温まって汗が出てくるのはトウガラシで、その中に含まれているカプサイシンに刺激効果があります。トウガラシに比べるとショウガは刺激が少ないものの身体をジワジワと温める作用があります。刺激性の食品でもワサビには身体を温める作用は、あまりありません。

監修者
内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
イラスト
日暮ろこ子
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