身体を温めて免疫力を高めよう

身体を温めて免疫力を高めよう
この記事の概要
  • 体温が高まると外敵と戦う免疫力も高まる
  • 有酸素運動で血液の流れをよくすると体温が高まる
  • 脂肪を燃焼させるダイエット法が免疫の強化につながる

代謝が高まると、脂肪が燃焼してやせやすくなるだけでなく、免疫が高まるというメリットもある。代謝が高まって全身の血流がよくなると内臓の働きが活性化するが、全身を回ってパトロールしている免疫細胞の機能も活性化していく。

免疫は、身体に入ってきた病原菌などを攻撃して病気にかかりにくくさせて健康状態を保つことで、そのために働いているのが免疫細胞の白血球とリンパ球。

風邪をひくと体温が上がるのは、免疫細胞が温度が高めの状態で活性化するから。そのため、熱が出たからといって、すぐに解熱するのは、かえってよくないこととされる。

体温を高めにする温熱食品や血流を盛んにする有酸素運動も大切だが、免疫力を高めに保つには、常に身体が温まっていることが重要になる。そのために最も効果があるのは、エネルギー代謝を高めて、いつも血液の温度を高めにしておくこと。

エネルギー代謝は糖質と脂質をエネルギーとして使うことだが、脳のエネルギー代謝には1日のエネルギー消費量の30%ほどが使われているが、そのすべてはブドウ糖となっている。

体温の多くは脂肪の燃焼によって発生しているので、ダイエットに役立つ運動は免疫を高めるためにも有効になる。

用語の解説

脳のエネルギー代謝

全身の細胞のエネルギー源となっているのは糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養(エネルギー源)だが、脳はブドウ糖しかエネルギーとして使うことができない。そのために糖質に含まれるブドウ糖を摂らないと脳がエネルギー不足になり、脳の機能が低下するようになる。

よくある質問

血流をよくすれば免疫は高まりますか?

血流がよくないと免疫は低下しやすいわけですが、血流をよくするほど免疫が高まる一方というわけではありません。免疫の低下が気になる人は、血流の低下を解消するために時間をかけた入浴、ウォーキングなどの負荷が少なく長く続けられる運動、日常生活の中での活発な活動を心がけるようにします。

身体が冷えると免疫は低下しますか?

血液の温度は人によって大きな差はないので、身体が冷えるということは温かな血液が早く回っていない証拠といえます。血流がよくないこと、身体が冷えることで免疫が低下するので、できるだけ冷えないように注意することで免疫の低下を防ぐことができます。

運動をしなくても血流をよくする方法はありますか?

運動をすれば血流はよくなりますが、血流がよくなると身体が温まるので、運動以外の方法でも身体が温まることは血液がよくなっている証拠といえます。その身体が温まる方法としては、ふくらはぎのマッサージ、足首回し、ローラーを使った太もものマッサージなどの方法があります。

頭をよく使うとダイエットできますか?

1日に使われるエネルギー量のうち脳が一番使っているので、頭を使うほどブドウ糖が使われて、ダイエットできそうな感じがします。脳は勉強をしたり、考え事をするだけでなく、生命を維持するためにもブドウ糖を大量に消費しています。頭を使うほどエネルギーは使われるのは間違いないことですが、ダイエットに大きな差が出るほどの結果にはなりません。

頭を使うと体温が高まりますか?

頭を使いすぎると熱が出る人がいますが、これは脂肪が燃焼してエネルギーが多く使われたからではなく、脳の血流が高まった結果といわれています。脂肪を最も燃焼させるのは筋肉で、筋肉が動くほど脂肪の燃焼も進み、体温が高まっていきます。頭よりも身体を使うにようにしたいものです。

監修者
内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
イラスト
日暮ろこ子
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