- 1日2回、体重をグラフにつけるだけの“計るだけダイエット”
- 100g単位の体重計で1日に3回計って目盛の幅が大きなグラフに記録
- 右肩下がりのグラフはモチベーションアップに効果あり
それぞれのダイエット法の効果を確かめるモニター試験では、よい結果を出すために、ダイエットグラフが使われる。これは朝、昼、夕方に体重を計るもので、最もよい結果が出るのはグラフに体重を書き込んでもらう方法。
体重は100gの変化がわかる体重計を使い、グラフの目盛の幅は大きなものを使う。こうすることによって、体重が減っているときには右肩下がりで大きくグラフが下がっているのが一目でわかり、もっと下げるようにしたいという気持ちが高まってくる。
このようにグラフをつけてもらった人と、数字で記録をするだけの人、そして1週間に1回だけの体重測定にした人で、同じダイエット法を試してもらうと、明らかに毎日3回、グラフでつけた人のほうがよい結果が出ている。
こんなモニター試験で得た結果をもって、このダイエット法はよい、このダイエット食品はよいと言われても信じる気にはならないかもしれないが、グラフにつけるだけでモチベーションが高まって、ダイエット効果があるなら、これを自分のダイエットに活用しない手はない。
一般には“計るだけダイエット”として知られているが、体重が減らなかったときには、何が原因かを考えて、それを書き込むことで修正すべきことが見えてくる。
用語の解説
- 計るだけダイエット
よくある質問
体重の変化が大雑把にわかるものではいけませんか?
モチベーションを高めて、ダイエットに効果があることを続けやすくするために記録をするので、少しでも変化がわかるようにヘルスメーターはデジタル式にして、表示の目盛りは、できるだけ小さな単位のものにします。そして、記録をするグラフの目盛りは、できるだけ大きくして、少しの変化も大きく見えるようにします。
体重を計るのによいタイミングは、いつですか?
食事の影響が出ないように、起床したあと朝食前に計るのが原則です。夕方の測定は、夕食前がベストのタイミングです。夕食前に計る時間がない人は、入浴前か寝る前というように決まったときに計るようにします。大切なのは毎日、同じタイミングで計って、生活の変化と比較をすることです。
体重の変化は見えるところに貼っておけばよいですか?
モチベーションを高めるためには目立つところに貼って、いつでも確認できるようにすることです。いつでもということでは、手帳につけて持ち歩き、外食の前に見るようにしたり、サイト上に記録して出先でも確認するというように、食べすぎを抑えるようにする方法もあります。
1日の変化は、どれくらいが適切ですか?
一番空腹の時間帯の朝食前は体重が最も減っています。トイレの後という人もいますが、夕食を食べた後か寝る前に最も体重が増えています。その差は食事量や運動量によって1~2kgもあることもありますが、1kgくらいの差であれば食べすぎてもいないし、運動量も適度だといえます。
頑張っても体重が減らない原因は何ですか?
食べすぎていないし、運動不足でもないという日でも体重が減りにくい日もあります。女性は生理周期によって減りにくいこともあり、水分の量が増えることや塩分の摂りすぎ、睡眠時間が長くなっていること、睡眠が浅くなっていることでも減りにくくなっているので、体重が増えているときには、こういったことも確認してみます。
- 監修者
- 内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
- イラスト
- 日暮ろこ子