飲酒後のラーメンは我慢しよう

飲酒後のラーメンは我慢しよう
この記事の概要
  • お酒を飲むと食欲が増進して食べすぎてしまう
  • 飲みすぎると血糖値が一時的に急降下する
  • 脳が求めているだけ飲酒後には食べる必要はない

お酒を飲むと食欲が高まりやすい。食欲がないときには、お酒は絶好の食欲増進剤になるが、ダイエットをしているときには食べすぎの原因になってしまう。

アルコールは肝臓で脂肪が合成されるのを促進させる働きがあり、お酒を飲みながらの食事は、食べた量に比べて脂肪の合成も蓄積も増えることになる。

お酒を飲むと、消化が進んで糖質の分解が早くなり、吸収されるブドウ糖も多くなって、血糖値が急上昇しやすく、そのために膵臓からインスリンが多く分泌されるようになる。

飲酒によってインスリンが多く分泌されると、食事をしていても血糖値が急に下がるようになる。お酒を飲みながら、たくさん食べたはずなのに、飲み終えてから15~30分もすると血糖値が一時的に下がったために甘いものやラーメンなどが食べたくなってしまう。

これは血糖値が下がったことによって脳が求めているだけで、身体にはエネルギー源がたくさん入っているので、明らかに食べすぎになる。

お酒を飲んで血糖値が急上昇したあとに急降下するのは日本酒にして3合、ビールなら3本ほどを飲んだとき。まずは飲む量を抑えることと、何か食べたくなったら一時的に血糖値を高めるために砂糖が含まれたものを少しだけ食べるようにする。

用語の解説

砂糖

ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)が結合した二糖類で、ショ糖とも呼ばれる。サトウキビやテンサイ(サトウダイコン)などから作られる。ザラメ糖、車糖、加工糖、液糖の4種類があり、グラニュー糖はザラメ糖の一種。世界的には砂糖というと主にグラニュー糖のことで、日本では上白糖が一般的な砂糖。上白糖はショ糖に、ブドウ糖と果糖の混合した転化糖を加えて白くサラサラとさせたもの。

よくある質問

少しのお酒なら食べすぎることはありませんか?

少しの量しか飲まない食前酒でも食欲を高めるのに役立ちます。だから、少しの量でも食べすぎてしまうことはあります。甘いお酒は脳を刺激して、特に食欲を高めやすいので、少しだけ飲んで止めておくというときにはビールか焼酎くらいにしておいたほうがよいです。

お酒を飲みすぎたあとに食欲を抑える方法はありますか?

血糖値が下がらない程度に飲んでいれば大丈夫のはずですが、お酒に弱い人だと脳が酔って、食べてはいけないという決断が鈍ってしまうので、少しの量でも問題は起こります。飲酒のあとに歩く人にラーメン屋やコンビニがあると、ついつい寄りたくなるので、歩く道を選ぶようにします。ただし、暗がりには気をつけて。

太りにくいソバなら食べても大丈夫ですか?

お酒を飲んだ後にソバを食べることが、あまりないのはソバ屋さんは朝が早い仕事で、夕方には閉める店が多いからです。ソバは健康的なイメージがありますが、ソバでもラーメンでも糖質は1g当たり約4kcalのエネルギー量があって、同じ量を食べれば同じくらいのエネルギー量は取れてしまうので、太りにくいものではありません。

お酒を飲んだ後に少しだけならラーメンを食べてもよいですか?

少しの量だけで止められる自信があるなら、おかずの量を減らしておいて、最後にラーメンやうどんなどを少しだけ食べてもよいでしょう。ただ、お酒を飲んだときには、我慢できるという自信が、実は過信だったということがよくあるので、食べないで済むなら、それに越したことはありません。

血糖値が下がりにくいお酒はありますか?

肝臓での脂肪の合成はアルコール度数と比例する傾向があります。同じだけの量を飲むなら、アルコール度数が低いビールは血糖値が急に下がることはありません。ただ、お酒を飲むことで食欲が高まりやすい人は、アルコール度数が低いといっても安心はできません。

監修者
内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
イラスト
日暮ろこ子
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