ダイエットは「やせること」ではない!?

痩せるも太るもどっちもダイエット
この記事の概要
  • ダイエットは一般には食事療法という意味
  • 人によっては太ることもダイエット
  • 身体に無理がかかることはダイエットではない

ダイエットというと「やせる」という意味と思われがち。「食べる量を減らすこと」という意味でとらえている人ならまだしも極端な人になると「食べない」という意味だと思っている人さえいる。

しかし、ダイエットの本当の意味は「食事療法」を指している。アメリカ人が「Diet」と言ったら、ほとんどがこの意味。ダイエット(Diet)の元々の意味は、「政策、方針、計画、戦略」などで、自分の立てた方針や計画どおりに進めていくことを指している。

そこから転じて、食事について使われるときには「自分の方針に沿った食事」「食事を通じての正しい生活」という意味になり、一般には食事療法を指している。

栄養士は、正しい食生活のためのメニューを作り、食事法などを指導する職業で、英語ではダイティシャン(Dietcian)。太っている人には体脂肪を減らすような食生活を指導して、逆にやせている人には体脂肪を増やすような食生活を指導することで、健康的に生活できるようにすることがダイエットとなる。

身体に無理がかからないように食事の内容を見直すことが大切で、少なくとも身体の状態に合わないような食事や、身体を傷める危険性があるような食事制限はダイエットとは言えない。

用語の解説

栄養士

栄養士は国家資格で、栄養士の資格名を用いて栄養指導に従事する者のこと。厚生労働大臣が指定する栄養士養成施設(大学や専門学校)で2年以上必要な知識と技能を習得して都道府県知事の免許を受ける必要がある。認定は公益社団法人日本栄養士会が実施している。栄養士の上級資格として医療系の国家資格の管理栄養士がある。

よくある質問

食事療法とは、どのようなものですか?

食事療法は治療のための食事で、その基本は1日に必要なエネルギー量が適切な範囲内にすることと、疾患や体調によって減らすべき栄養素が決められていること。例えば糖質や脂肪、たんぱく質や塩分などの量です。ダイエットに最も効果的な食事療法は、糖尿病の食事で、低エネルギー量で、栄養素のバランスが最も取れています。ダイエット食として、糖尿病の食事療法をすすめる医師や栄養士も多くなっています。

栄養士になるには、どうすればよいですか?

栄養士になるためには厚生労働大臣認定の栄養士養成学校に指定されている大学や短大、栄養専門学校で指定の単位を取ると、卒業と同時に栄養士になることができます。以前は通信教育や夜間部の学校で学び、国家試験を受ける方法もありましたが、今では最低限2年間、専門課程を学ばなければならなくなりました。

監修者
内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
イラスト
日暮ろこ子
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