vol.8 - 水分量が減ると代謝が低下する

要点のまとめ
  • 細胞は一定量の水分で正常な代謝が行われる
  • 身体に入る水分と体から出る水分はバランスが取れている
  • 水分が減るほど血液はドロドロになる
水分はマメにとらないと血液がドロドロになるよ

身体の細胞内の水分が減ると細胞の代謝が低下して、エネルギーが作られにくくなる。細胞は水分が充分に満たされた状態で正常に働くことができるが、細胞内の水分が減少すると脂肪の燃焼が低下するために、水分不足でいわゆるエネルギー代謝の低下を起こすようになる。

細部の新鮮な酸素と栄養素を届けるのも水分で、血管の末端まで赤血球によって運ばれた酸素と栄養素は水分に溶けて細胞まで運ばれていく。

細胞がエネルギー代謝をすることによって発生した老廃物は水に溶けて細胞の外に運ばれ、水分に溶けたまま血管の末端から血液中に溶けて静脈を通って肝臓に運ばれて解毒が行われる。老廃物が残ったままの細胞は代謝が低下するので、水分が保たれることで代謝が保たれる。

1日に尿と便から排出される水は約1500ml、呼吸で約500ml、汗で約500mlと、約2500mlが体から出ていく。これに対して食事の中に含まれている水分は約1000ml、体の中でエネルギーが発生するときにできる代謝水が約300mlで、残りの約1200mlは水分として飲まなければならない。

汗や尿として皮膚から出て行った水分は細胞から補われる。不足している分は血液中から補われるので、血液中の水分の量が減ると血液がドロドロ状態になって、代謝を低下させることになる。

用語解説

代謝水

エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質が細胞内のミトコンドリアで酸素を使いながらエネルギーを作り出すときに、二酸化炭素とともに発生するのが代謝水。1gの栄養素がエネルギーになるときに、糖質では0.6g、脂質では1.1g、たんぱく質では0.3gの代謝水が発生する。

Q&Aコーナー

水を飲むほど代謝は高まるのですか?

水を飲む量が少ないと細胞の代謝が低下するのは確かでも、身体に必要な量以上に飲んだら、その分だけ代謝が高まるというものではありません。細胞は水分が少なくても、多くなりすぎても正常な代謝が行われなくなります。だから、身体に多く入ってきた水は尿や便、汗として多く排出されてバランスが取られています。ただ、塩分を摂りすぎるとナトリウムが水分を吸着して体内の水分量が増えるので、塩味が強いものは減らすべきです。

代謝水は、どんなものですか?

筋肉細胞の中でエネルギーが発生するときに 二酸化炭素と一緒に水が作られます。この水は化学反応によって発生する純粋なH₂Oです。体内でエネルギーが多くつくられるほど代謝水は多く作られるようになるので、運動をしたときには飲んだ水よりも多くの水が作られ、汗や尿となって排出されます。

オシッコが多いのは、脂肪などがエネルギーとして使われて代謝水が増えた証拠といえますか?

脂肪などがエネルギーとして使われるほど代謝水は多くなりますが、その他に発熱や体温の上昇によっても代謝水は作られます。内臓が炎症を起こしていても本人は気づきにくいものですが、この炎症によって内臓からも代謝水が発生します。その代謝水は尿や汗として排出されるので、エネルギーとして使われた結果と喜んでばかりもいられません。

《監修:内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
《イラスト:日暮ろこ子》

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