さわやかなこの時期はまさにジョギングのトップシーズン。有酸素運動の代表格ジョギングは、ダイエットにピッタリだが、どうしても「キツイ」「続かない」というイメージが先行してしまう。
確かに、ふだん運動していないのに、いきなりハイスピードで走り続けるのは難しい。
しかし、マイクロダイエットを展開するサニーヘルスが公開した調査レポート「ジョギングで体脂肪燃焼!」によれば、ジョギングは決して速いスピードで走り続ける必要はないという。なぜなら、スローペースでも走り続けることで効果があるからだ。歩くのと変わらないくらいの速度でもOK。大切なのは「走ることを好きになること」。好きになれば自然に続けられ、続けていれば体力が上がり、走るスピードも、時間も距離も徐々にアップするというわけだ。
では、肝心の体脂肪の燃焼効果についてのレポートだが、ジョギングでは1km走るのに体重1kgあたり1kcal消費するといわれている。たとえば、体重50kg人なら、ジョギング1kmで50kcalを消費することになる。
このエネルギーを体内の脂肪から捻出すると仮定すると、脂肪は1gで7kcalのエネルギーに相当するため、脂肪1kgを減らすためには7000kcalの運動が必要。これをジョギングに置き換えると、体重50kgの人なら7000kcal割る50kcal(1kmあたりの消費カロリー)イコール140kmの距離を走って、やっと脂肪を1kg分減らせる計算になる。1kg太るのは簡単だが、脂肪を落とすのは大変だ。
ただし、単純計算ではそうだが、その他の要因(摂取した糖質や脂質など)も加わるため、これは単なる一例にすぎない。
一方、運動せずに、摂取カロリーだけを減らしても体重は減るが、それでは脂肪だけでなく、筋肉までも落ちてしまうのでオススメできないという。
この点を踏まえ、レポートでは、ビギナーに向けて、まず1回30分を週2~3日から始め、ペースはゆっくり、アスファルトの道路より公園の芝生や土手の走路を走る、ジョギング用の靴は専門店で、走る目的などを告げ、アドバイスを受けて慎重に選ぶ、などのポイントを述べている。
定期的に運動している人のほうが、心理的ストレスから身体を守るためのリカバリーがうまく働くという実験結果もあるという。また、高血圧症、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病の予防にも効果があるといわれている。ジョギングに限らず、運動は無理のない範囲で、継続することが第一といえるだろう。
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