赤穂化成は、「ミネラル入り麦茶」の熱中症対策効果を発表した。
これからの季節に心配な「熱中症」だが、ここ数年で熱中症による救急搬送者が急増しているようだ。
熱中症は、水分やミネラル不足により体温の調整機能が破綻し、身体に熱がこもることから引き起こされる。熱中症対策には、水分とミネラルを十分に補給することが大切であり、そこで注目したいのが「ミネラル入り麦茶」だ。「ミネラル入り」の麦茶であれば、水分とミネラルの両方を同時に摂取することが可能である。
「ミネラル入り麦茶」の熱中症対策における有効性は、臨床試験でも明らかになっている。伊藤園、赤穂化成、ノザキクリニックの共同研究では、「ミネラル入り麦茶」を飲んだ30分後、被験者の腹部・胸部の体温が1.7度下がった。
また、手先の体温には変化が生じなかったため、体幹部の体温を効果的に下げつつも、末端は冷やさないということになるので、冷え性でも安心である。
さらに、暑くなると水分不足により血液がドロドロ状態になる懸念が高まり、夏の高血圧や心筋梗塞、脳梗塞の一因にもなり得るが、同研究の結果、「ミネラル入り麦茶」を飲むことで「血流さらさら効果」が期待できることもわかっており、これらを未然に防ぐ対策としても有効だ。
ノザキクリニック院長・野崎豊氏は、『日本の夏は湿度が高いため「熱中症」になりやすい環境であると言える。麦茶は食品のため、「体温下降効果」、「血流さらさら効果」などの作用が緩やかに作用し、身体を冷やし過ぎたりすることもないので、熱中症対策として、冷え性の人や、妊婦にも安心である』と述べた。
また、河村循環器病クリニック院長・河村剛史氏は『水分とミネラル補給は、一気に行うと血液内に吸収された時にしか効果がない。少しずつ継続的に飲むことが重要である。また、「熱中症」は発生した当日の水分不足から起こるのではなく、数日前からの水分不足が原因で発生する。このため、つね日頃から十分な水分、ミネラル補給を心がける必要がある』とコメントしている。
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