



これらには、フルーツを乾燥させた“ドライフルーツ”がトッピングされていることが多い。ドライフルーツとして市販されているものは、レーズンやアプリコット、クランベリー、オレンジピール、マンゴーなど、その種類はさまざまで、保存性が高く、食物繊維が豊富なところが特徴と言われている。
このドライフルーツを小さめに刻み、パン生地に混ぜて焼き上げた“パネトーネ”と呼ばる菓子パンがある。イタリアやミラノでは、クリスマス時期に食べる伝統的なお菓子として親しまれているらしい。
パネトーネは、パンを膨らませる発酵種にパネトーネ種を用いることがポイントで、ドライフルーツの独特な食感と甘さに加え、ふんわりと柔らかいパン生地の美味しさが、多くの人たちに好まれているという。
日本においては、2005年に創業100周年を迎え、全国規模で店舗を展開している老舗ベーカリー「ドンク」が、1985年から通年商品としてパネトーネを販売している。このほか、2013年に伊勢丹新宿店で実施されたイタリア展で、パネトーネのコーナーが設けられたり、本年3月末には、菓子メーカーのロッテがコンビニ・駅売店限定商品としてパネトーネを発売しており、国内でも手軽に購入できる。
