武田薬品工業は、便秘に悩む20代~30代女性を対象に、「便秘に関する調査」を実施し、結果を公開した。
同調査では、約8割の人が「日常のシーンへの影響」を便秘の悩みとして挙げている。複数回答で具体的な悩みについて聞くと、特に多くの人が悩みとして挙げたのが、「旅行に行く時も不安がつきまとう」(51%)、「仕事に集中できない」(34%)、「食事会に気が乗らない」(28%)といったシーンだった。
こうした悩みの背景には、便秘により引き起こされる様々な症状があるようだ。例えば、「お腹が張って苦しい」という症状について、複数回答で聞いたところ、最多となる79%の人がこの症状を挙げている。また、次点以降には、「お腹がポッコリ出ている気がして、恥ずかしい」(61%)、「肌が荒れていて、外に出たくない」(38%)といった回答が続いている。
「便秘からくる“不快感”を感じることはありますか?」と尋ねたところ、「よく感じる、たまに感じる」と答えた人は、91%にのぼり、便秘に悩む女性の9割以上が、便秘に対して不快感を持っていることが明らかになった。
また、同調査では、「生理前に便秘になりやすい」という女性も多いことにちなみ、“生理前の便秘”についても調査。まず、生理前の便秘の実態を知るために、「生理前に便秘になることがありますか?」と聞いた。その結果、「ある」と回答した人は64%で、今回の調査対象である、便秘に悩む女性の内、6割以上が生理前に便秘になることがあることがわかった。
このように、多くの便秘女性が便秘になりやすいと感じている生理前の時期だが、その1つの原因は、排卵後、生理前の時期に分泌が増える女性ホルモン(黄体ホルモン)にあり、女性ホルモンの影響により、便秘になりやすい状態になってしまう。そこで、「女性は排卵後、生理前の時期に分泌が増える女性ホルモン(黄体ホルモン)の影響により、便秘になりやすい状態になることを知っていましたか?」と尋ねたところ、「知っている」と回答した人は、わずか16%にとどまり、残りの84%である便秘女性の8割以上は、生理前の時期と便秘の関係を知らなかった。
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