モンスターペアレント、教員の過半数が対応経験あり

東京都教育委員会「学校問題解決のための手引き」より
2014年8月16日(土) 18時00分 提供元: リセマム
東京都教育委員会「学校問題解決のための手引き」より
東京都教育委員会「学校問題解決のための手引き」より
モンスターペアレント対応経験(全体)
モンスターペアレント対応経験(全体)
モンスターペアレント対応経験(小学校)
モンスターペアレント対応経験(小学校)
モンスターペアレント対応経験(中学校)
モンスターペアレント対応経験(中学校)
モンスターペアレント対応経験(高等学校)
モンスターペアレント対応経験(高等学校)
保護者から受けたクレームの内容
保護者から受けたクレームの内容

 学校に理不尽な要求をするなど困った行動をとる保護者を「モンスターペアレント」とよぶが、こうした言葉ができるほどに、保護者の困った行動は社会問題となっている。

 東京都教育委員会では「学校問題解決のための手引」の「第II章 学校が行う保護者等へのよりよい対応」において、「学校には、毎日のように保護者や地域の方から、電話や連絡帳、来校などにより、多種多様な情報が寄せられます。その中には、素朴な質問や相談、学校に対する不安や不満、要望や苦情などがあります」とし、初期対応の重要性や組織的な対応、対応が困難な場合について説明している。

 現場の教員は、保護者との関わりについてどのように感じているのだろうか。教育情報サイト「リセマム」が小学校・中学校・高等学校の教員を対象に実施した調査結果から、86.0%の教員が、自分もしくは校内のほかの教員に、モンスターペアレントの対応経験があると認識していることがわかった。

 調査は、2014年6月20日から6月30日までの期間、インターネットで実施。小学校の教員109名、中学校の教員111名、高等学校の教員109名の合計329名より有効回答を得た。

 モンスターペアレントの対応経験については、全体で51%が「ある」と回答。「自分はないが校内ではある」(35%)を合わせると、86%もの教員が自分もしくは校内でモンスターペアレントの対応経験があると回答していることがわかった。また学校別では「ある」の割合が小学校がもっとも高い59%で、中学校53%、高等学校42%と子どもの成長とともに下がる傾向が見られた。

 保護者から受けたクレームの内容について(複数回答可)は、小学校、中学校ともに「友達関係に関すること」(小学校75人・中学校61人)がもっとも多く、高校では「生活に関すること」(33人)が多い。「成績に関すること」では、小学校27人と高校24人に対して、中学校のみ51人と半数近い。この傾向は、ほとんどの生徒が高校受験を控えていることによるものと考えられる。50歳未満(141人)、50歳以上(188人)と年代別に分けた集計結果では、保護者から受けたクレームの内容に大きな違いは見られなかった。

《田村麻里子@リセマム》

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