カレーは日本食だと思いますか? 専門家たちの意見は…

「カレーシンポジウム 2015」で振る舞われた、タンドーリチキン
去る1月21日、都内にて『カレーシンポジウム 2015』が開催された。

同イベントは、株式会社カレー総合研究所が運営する、カレーの専門スクール「カレー大學」が、1月22日のカレーの日を記念して実施したもの。

カレーシンポジウムでは、「カレーは日本食か? 日本独自の食文化“カレーライス”が日本食として認められるには?!」をテーマに、芸能界、カレー店経営者、カレーメーカー、カレーまちおこしの代表者たちによるパネルディスカッションが行われた。

パネリストとして登場したのは、俳優であり、カレー店「般゜若(パンニャ)」のオーナーでもある松尾貴史と、インドカレー店「デリー」代表取締役の田中源吾氏、カレーメーカーのハウス食品(食品事業一部長)の宮奥美行氏、横須賀海軍カレーの専門店「ウッドアイランド」店主の島森隆司氏。

また、司会進行役として、カレー大學学長の井上岳久氏もシンポジウムに出席し、“日本で食べられているカレー”について、カレー専門家たちが、それぞれの立場から意見を述べた。

カレーは、インドからイギリスを経由して日本に伝わった料理。オリジナルは、カレー発祥の地であるインドだが、日本で独自に発展し「日本の家庭や学校の給食などで日本人が食べているカレー」や、外国の人が見て(食べて)「このカレーは日本人しか食べていないと思われるカレー」は日本食といっても良いのではないか、という結論に至った。

このほか、“日本食としてカレーを広める方法”についても話し合いが行われた。カレーは、日本の国民食として認知されているが、「寿司」「天ぷら」「そば」などと比べると、日本食とは言えないと思っている人もいる。カレーを日本食として定着させるには、「カレーを漢字やひらがなで表記してみる」「家庭と店舗で、カレーの味や違いの差を大きくする」「記号化されたイメージ(頭にターバンを巻いた人がカレーを食べている)を変える」などの意見があり、約1時間にわたるカレー談議が終了した。

その後、第二部では、パネリストやシンポジウム参加者たちが交流しながら、カレーを試食する時間が設けられており、会場となったインドカレー店「デリー 銀座店」で、数種類のカレーが振る舞われた。
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