子どもが喜んで学びを体験、満足度100%の教材を目指す…こどもちゃれんじ

トロフィーを手に喜びの表情の大久保瑞恵氏
2015年4月4日(土) 18時00分 提供元: リセマム
トロフィーを手に喜びの表情の大久保瑞恵氏
トロフィーを手に喜びの表情の大久保瑞恵氏
大久保瑞恵氏としまじろう
大久保瑞恵氏としまじろう
大久保瑞恵氏
大久保瑞恵氏
子どもと一緒に成長するしまじろう
子どもと一緒に成長するしまじろう

 顧客満足度で評価する「イード・アワード2014」の通信教育において「こどもちゃれんじ」が幼児の「子どものお気に入り度」で部門賞を受賞した。

 子どもの成長を見つめて25年、月齢や年齢に合わせた教育プログラムを展開、長く支持されるその工夫や秘密について、ベネッセコーポレーション幼児商品開発部babyぷち商品課課長の大久保瑞恵氏に聞いた。

--「子どものお気に入り度」部門賞受賞、おめでとうございます。これを受けての思いをお聞かせください。

大久保氏:ありがとうございます。会員様の中には、親子二代にわたってこどもちゃれんじに取り組んでいる方もいらっしゃいますし、本当に嬉しいです。この教材によってお子様の好奇心、興味につながれば嬉しく思います。また、「こどもちゃれんじ」によって育児が楽しくなったり、お子様の成長がより見えやすくなったり、保護者の方の育児の応援者になれたらよいと願っています。

--こどもちゃれんじの魅力を教えてください。

大久保氏:紙の教材を中心に、映像や音の出る教材などマルチメディアでお子様の興味が刺激されるのが、こどもちゃれんじの魅力ですし、お子様が喜んで学習を進められるポイントだと思っています。たとえば、実際に象を見たことがないお子様は、絵本で象を見てもわからないから興味を示さないかもしれません。1度でも動物園で本物を見たことがあると、写真にも興味を示します。これは再認・認知、2度目に見ると反応するというものです。

 こどもちゃれんじは、玩具の象を見て、映像で動いている象を確認し、絵本でも象を見る、さらに玩具を触ると音も出る。それらがすべてつながると、共通点を発見して初めて象を認知・理解します。さまざまな教材によって再認・確認ができると、興味ももてますし理解も進みます。また、共通点を発見して「わかった!」喜びにより、次への学習、「たとえば色が違うのはなぜ?」など、興味が広がるきっかけにもなるのです。

--「しまじろうパペット」はなぜ、1~2歳向け「こどもちゃれんじ ぷち」に付属しているのでしょうか。

大久保氏:1~2歳の幼児期は、親子の間に第三者が入ることが大切です。「しまじろうパペット」が仲介することで、お子様は親御さんの言うことは聞けなくても、しまじろうの言うことなら聞いてくれることもあります。親子だけの閉じた関係ではなく、「しまじろう」が間に入ることで、三項関係が築ける、そんな役割があるのです。

--こどもちゃれんじの25年の歴史で、大きく変化した時期はありますか。

大久保氏:スタート当初は、お家の方が読まなくても、お子様自身で学べる内容のカセットテープ付き絵本がありました。テープを流しながら絵本を見て、「めくる」サインの音が流れると、お子様が自分でページをめくるという、ひとりでも学習できるものでした。

 その後、親子が一緒に取り組める教材へ、という転機が訪れ、93年にはTVアニメがスタート。大きな出来事は、1994年に映像の教材をお届けし始めたことです。当時、映像教材の制作は大変でしたが、会員も増えていましたので、思い切って制作に踏み切りました。1年1本から始め、その後どんどんお届け回数が増えました。

 その他では、2001年から押すと音が出る電子系の玩具教材を採用。お子様が自分がやったことに対して、動く、音が出るということは「発見」であり喜びです。これも、学びの大きな転換期でした。

--教材の開発は、どのように行っていますか。

大久保氏:子どもの発達を理解するために、専門家の方からもお話を聞き、どの年齢でどんなものが必要かを考えます。同時に教材の企画と内容を検討、リサーチも重ね、受講しない方にもお話をお聞きします。たとえば、生活の中で困っていることや保護者自身のこともお聞きしています。

 幼稚園や保育園見学も行い、子どもの動きの確認のほか、教材や動画サンプルが実際に活用できるかのモニタリングも実施しています。制作メンバーがとても勉強熱心なので、いまお子様の間で何が流行っているのかのチェックも怠りません。調査だけではなく、アイデアをどれだけストックするか、そこが重要だと考えています。

--どのように調査をしているのでしょうか。

大久保氏:お届け教材に対してアンケートのほか、座談会を行うこともありますし、会員宅を訪問して対面でお聞きすることもあります。また、動画を流したときのお子様の反応をお家の方に撮影していただいたものを拝見するなどして、教材開発に役立てています。

 また、教材はページごとに満足度を測定し、前月に比べて満足度に5%、10%の開きがあると、深く分析を重ね、再検討します。また、お子様が喜んでいるか、保護者が喜んでいるかも毎月数値化して、次号以降に反映しています。

--すでに完成度の高い教材があるなか、毎年作り替えるのはなぜでしょうか。

大久保氏:たとえば、より破れにくい紙に変えるなど、お子様も保護者の方もストレスなく学べる紙に変更したり、理解度が進まなかった知育教材の場合は、どうして難しかったのかをスタッフ全員で検討します。100%の満足を目指し、全力で取り組んでいます。

--25年間、時代とともに変化したものと、変わらないものがあると思います。

大久保氏:働くお母様が増えたこともあり、取り組む時間帯が大きく変わってきています。ワーキングマザーの場合、土日の取り組みが増えています。また、夜に取り組む方も増えていますし、使い方も変化しているので、それに合わせて教材も変化しています。

 一方で、親子の時間を豊かにするというコンセプトは、ずっと変わりません。メディアは多様化していますが、それらを駆使して学習や遊びを高めるという根本的な考えは変わっていないと思います。

--ユニークな取組みをご紹介ください。

大久保氏:ベネッセ主催のコンサートのときに、使わなくなった教材のリサイクルを行っています。大切なのは、持参する前に親子で話し合って、必要かどうかを見極めること。これは赤ちゃんのときのものだから、と年齢が上がることで、「さよなら」する意味をお子様に理解してもらったうえで持参していただいています。それらは、プランターなどに再利用しています。

 最近の取組みとして、ひとつのものを長く使えるように、という考え方があります。ひとつの教材を別の使い方もできるよう、開発しています。物は増えない、でも遊びが増える、そんな工夫を重ねています。

--こどもちゃれんじを上手に続けるコツは何でしょうか。

大久保氏:たとえば、お子様が何かをじっと見ているというのは、それに対して興味があるということ。いまお子様が興味をもっていることに対して、最適なタイミングで反応して、教材へ意識を促す方向にもっていけるお家の方は、とても上手だなと思います。こどもちゃれんじは、親子一緒に楽しむのが一番ですし、まずはお家の方が楽しむのが大切だと思います。

--子どもたちにはどんな学びが必要だと思いますか。

大久保氏:以前、調査の際に、お母様へ「あなたはいま幸せですか」「子どものときにどんな遊びをしていましたか」と伺ったことがあります。その結果、「いま幸せ」と答えた方は、幼児期にたくさんの遊びを体験していることがわかりました。

 幼児期の教育には、お家の方や友だちと学びながら遊んだ、遊びながら学んだ、という体験が重要です。お家の方とお子様の信頼関係・愛着関係が土台としてあり、遊びの中にも読み聞かせ、自然遊びなど、さまざまな遊びを取り入れた経験のあるお子様は、将来幸せになる可能性が高いのではないでしょうか。よく遊ぶだけでなく、遊びの質がより高いものであることが大切だと思います。

--ありがとうございました。

 イードは、2014年10月27日から2014年11月8日、通信教育を受講している幼児・小学生・中学生・高校生・大学生受験者のお子様をもつ保護者を対象に、通信教育の満足度調査を実施し、「イード・アワード2014 通信教育」として2014年11月に発表。こどもちゃれんじは幼児の「子どものお気に入り度」部門賞を獲得した。

《船田るみ子@リセマム》

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