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【澤田裕のさいくるくるりん】GWの伊勢志摩ツーリングで、久しぶりのダート走行を楽しむ

横山展望台から下った先に現れたダート。堅く締まった路面は、ロードバイクでもOK
2015年5月8日(金) 00時00分 提供元: CYCLE
横山展望台から下った先に現れたダート。堅く締まった路面は、ロードバイクでもOK
横山展望台から下った先に現れたダート。堅く締まった路面は、ロードバイクでもOK
鋸山林道のピークにあった土砂の壁。この壁を越えて五日市方面に下った
鋸山林道のピークにあった土砂の壁。この壁を越えて五日市方面に下った
三国峠を越える旧中津川林道には、今も18kmのダートが残る
三国峠を越える旧中津川林道には、今も18kmのダートが残る
2002年に高宕林道を訪れたときのワンカット。通行止めとなっていた区間を、自転車を担いで迂回した
2002年に高宕林道を訪れたときのワンカット。通行止めとなっていた区間を、自転車を担いで迂回した
大峠から下る途中の真木小金沢林道で出合った野猿
大峠から下る途中の真木小金沢林道で出合った野猿

今年のゴールデンウィークは昨年と同じくクラブの行事に参加し、三重県の伊勢志摩エリアを走りました。4日は雨にたたられ、横山展望台から見下ろすリアス式海岸は霞の先。それでも仲間が知恵を絞って計画したコースは、関東から出向いた甲斐のあるものでした。

なかでもよかったのが展望台から下った先、合歓の郷入口交差点で県道17号に合流するまでの2kmほど。そこは堅く締まったダート(未舗装道)だったのです。

■ 走りごたえのある貴重なダート

僕が自転車を始めた30年前は、関東近郊にもダートがありました。記憶に残るのは、奥多摩駅から国道411号を奥多摩湖に向かう途中で分岐する鋸山林道。最初に訪れたときはかなりの部分がダートで、しかも峠のピークには土砂の壁がありましたが、1995年に再訪したときは全線舗装。今は壁があったところが公衆トイレになっています。
山梨県の大月から大峠を経由して国道139号に合流する真木小金沢林道も、峠から先は延々と続くダートでした。ダム工事のため閉鎖されていたものが、その完成に伴って全線舗装で通れるようになったのもつかの間。今は法面が崩落する危険性が高いため、通年にわたって通行が禁止されています。

ということで貴重なダートも次々と舗装されてしまったわけですが、それでも長野と埼玉の県境、三国峠を越える旧中津川林道や箱根外輪山の麓を巻く白銀林道、房総半島の中ほどにある高宕林道など走りごたえのある林道があります。最近はロードバイクを起源としつつダート走行も視野に入れたシクロクロスバイクやグラベルロードが注目を集めていますから、これらが真価を発揮する道として訪ねてみるといいでしょう。

【GWの伊勢志摩ツーリングで、久しぶりのダート走行を楽しむ 続く】

ところで、ダートの楽しさとはいったいなんでしょうか。まず挙げられるのがハンドルやブレーキ、シフトレバーを操ること。路面の様子が刻々と変わるダートではタイヤが進む先を見据え、これらの操作を繰り返すことになります。また、スリップして後輪のグリップが失われそうになったら、その瞬間にペダルにかける力を抜いてグリップを回復。自身の判断で自転車を操っていると、実感できること請け合いです。

■ダートは非日常感も味わえる

刻々と変わるのは路面だけではありません。辺りの景色もカーブを曲がるたびに変わります。それは植生だったり地形だったり。花が咲き乱れるヤマザクラやツツジもあれば、清水がほとばしる名も知らぬ滝もあります。多くのダートは峠越えということで、標高が上がるにつれパノラマが広がるようにもなります。
一方でクルマはおろか人にも滅多に出くわすことはなく、秘境に足を踏み入れたかのような、そんな非日常感も味わえます。走行中にサルやシカといった野生動物に出くわすことも、打ち捨てられたクルマや民家を目にすることもあり、それはここまでたどり着いたという達成感とは裏腹の、心細い気持ちをも誘発。せかされように先を急ぎ、やがて日常に戻ったときのホッとした気持ち。これは何とも言いがたいものです。

最後にダートを走る際の注意点を少々。最低限の基準に基づいて造られたダートは、気象災害などの影響により通行禁止となることもしばしばです。そのため管理する自治体のウェブサイトなどで、最新の動向をチェックしてから出かけましょう。また、現地で自転車や身体にトラブルが生じても、助けを求めるのは困難。そのため出かける前の整備はもちろんのこと、ヘルメットをかぶったうえ転倒しないよう慎重に走ります。いざというときのための救急用具や整備工具も忘れずに。慣れないうちは単独走行も避けたほうがいいでしょう。

《澤田裕》
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