「機能性表示食品」制度への期待…キリンビール布施孝之社長

サンプリング商品を手渡しするキリンビール布施孝之社長
4月1日に施行された「機能性表示食品」制度だが、6月以降、届出受理された商品が並びつつある。

「機能性表示食品」制度とは、国の定めるルールに基づき、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などの必要な事項を、販売前に消費者庁長官に届け出れば、機能性を表示することができるというもの。生鮮食品を含め、食品が対象となる。

飲料の第1号商品となったキリンビールのノンアルコール・ビールテイスト飲料「パーフェクトフリー」も6月16日から販売開始され、同日の発売イベントでは、キリンビールの布施孝之社長自らがサンプリング商品の手渡しをおこなった。

布施社長は「機能性表示制度は2013 年に閣議決定されました。そこからこの制度に合わせた商品の研究・開発をずっと続けてきた経緯があります。我々キリンは、技術力には自負があります。その技術力を活かしていく方向性として、一つはトクホという制度があり、そして新しく機能性表示制度がありますが、トクホの場合、年単位の審査期間を要することもあり、時間がかかってしまうことがあります。今回のような機能と味覚を両立する商品が出来た場合は、すぐにお届けするためにスピード感を重視して機能性表示制度を活用させて頂き、良い商品が出来たらお客様にすぐに提案させて頂いて、喜んで頂きたいです。これがメーカーの使命かなと思っています。」と、トクホとの違いや機能性表示制度の使い勝手についてコメント。

さらに「最後はお客様がどう捉えるかというところだと思っています。機能性表示食品制度もまだ始まったばかりですが、企業の責任の元でお客様に信頼して頂き、認知して拡大していくチャンスは十分にあると思っています。」と機能性表示を活用した商品への意気込みを語った。
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