あいまい入力にも対応、電子辞書ならではのよさを追求するシャープ「Brain」

インタビューに応える辰巳剛司氏
2015年7月13日(月) 14時00分 提供元: リセマム
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インタビューに応える辰巳剛司氏
インタビューに応える辰巳剛司氏
辰巳剛司氏
辰巳剛司氏
高校生モデルはこのパステル系4色に黒を加えた5色展開
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開いた状態(黒)
開いた状態(黒)
ツートンカラーのすっきりとしたデザイン
ツートンカラーのすっきりとしたデザイン
コンテンツカードを挿入して第二外国語などにも対応
コンテンツカードを挿入して第二外国語などにも対応
2012年~2015年の電子辞書アワードのトロフィー
2012年~2015年の電子辞書アワードのトロフィー

 電子辞書を所有する中高生の保護者を対象に調査を実施し、電子辞書の顧客満足度で表彰する「イード・アワード2015 電子辞書」で、シャープの「Brain(ブレーン)」が最優秀賞を獲得した。Brainが支持される理由、さらに最新モデルの新機能やBrainならではの工夫について、シャープ 通信システム事業本部 モバイルソリューション事業部 事業部長の辰巳剛司氏に話を聞いた。

--4回連続(※)の最優秀賞受賞おめでとうございます。中学生・高校生と保護者の方々に支持され続けているBrainの強みを教えてください。

辰巳氏:ありがとうございます。Brainの機能をユーザーの方々に評価していただき、嬉しく思っております。

 Brainの開発のコンセプトに、「新しい機能をいち早く取り入れて、もっとも価値のある新しい機能をユーザーの方にどんどん提供していくこと」と「基本の機能を充実させること」があります。そして、この2つを両立させ、バランスよく進化し続けてきたことが、Brainシリーズの強みであると考えています。

 今年は新機能として、あいまいな言葉の入力に対応しました。スマートフォンなどで使っているような“あいまい入力”に類する機能を搭載したことで、正しい語彙を入れなくても、それに相当する言葉が表示され、簡単に意味を引けるようになりました。ハードウェアの面でも、もともとBrainは頑丈な作りになっているのですが、従来より剛性を30%高めたボディーに強化しています。

 また、今年はさらに充電池の容量をアップすることで、駆動時間を40%伸ばしました。一方で重量の増加は、最小限に抑えています。

--従来の紙の辞書やスマホの辞書機能などと比べた、電子辞書のよさはどういうところでしょうか。

辰巳氏:電子辞書のポイントは、大きく分けて3つあります。まず第1に、情報の質の担保です。間違った語彙が混ざることはなく、正しい情報だけが入っているため、安心して使っていただけること。さらに、紙の辞書をそのまま載せているわけではなく、単語から問題に飛んだり、音が出たりといったインタラクティブ性がある点もポイントです。

 そして第2に、開けたらすぐに使える操作性です。機能面でも画面を分割し2つの辞書を同時に比べるといった利便性を備えています。たとえば、英和と和英を比べることで、学習の質をより高められます。複数の辞書を一度に引ける“横断検索”にも対応しており、一度の操作で検索できます。

 第3に、これも大事なことですが「ネットにつながっていない」ということです。外部からの不要な情報や有害なコンテンツと遭遇する心配がない意味で、安心と安全につながります。

--中学生・高校生モデルの違いや、有効な学習方法を教えてください。

辰巳氏:まず、中学生用と高校生用はコンテンツが大きく違います。高校生モデルは、学校の先生がよく使う、推薦している辞書を複数搭載しています。たとえば英語関連なら、英和5、英英3、和英3と計11の辞書があり、ユーザーがマイ辞書を選べる形にしています。また、参考書をアプリ化するなど、高校入学から大学受験までずっと使っていただけるようなコンテンツを搭載しています。

 中学生モデルでは、英語の本格的なスタートにあたって基礎を高めるよう、英語学習アプリ「ATR CALL for Brain」をはじめとした基本的な学力を底上げできるコンテンツに力を入れました。

 共通の機能としては、画面上で特定の単語などを隠せる“暗記ツール”があります。手軽に使え、学習効果を高められる有効な手段です。また、英文、漢字など、ありとあらゆるコンテンツをすべて発音してくれるので、とにかくわからない言葉はザクザク引いて、ザクザク覚えていく。そういった学習の方法も有効です。

--買い替えのタイミングや、モデル選びに悩むという声もありますが。

辰巳氏:Brainシリーズでは、中学生、高校生、大学生・ビジネス・語学、生活・教養などのモデルがありますが、たとえば中学生が高校生モデルを購入しても十分使っていただけます。とはいえ、紙の辞書と同じで、グレードが高いと語彙が多すぎて、むしろ学習効果が下がってしまうこともあるので注意が必要です。

--電子辞書を購入する時期は、いつが多いでしょうか。

辰巳氏:一番多いのは、高校入学の前後。直前のクリスマスや春休み、また入学後などが多くなっています。中学生モデルは小学校高学年にも対応しているので、その時期に買われる方もいらっしゃいます。

--今回の新機能などで苦労した点はありますか。

辰巳氏:あいまい入力については、間違った単語を入力したために辞書が引けないというケースも多く、「正しい辞書を正しく使っていただく」手助けをしたいということで搭載しました。導入にあたっては、まず語彙をすべて洗い出し、語彙の乱れを収集したデータベースを組み合わせました。語彙の量は増やすと精度は上がりますが、その分スピードが落ちてしまいますので、その調整に苦労しました。

 また、より自然な発音、自然なスピードになるように、地味な部分ではありますが、声の質などの細かいところも改善しています。

 これからの国際社会に対応するため、英語コンテンツの充実、そして操作性を強化したモデルを今後も開発していきたいと考えています。

--ありがとうございました。

 イードは電子辞書を所有する中高生の保護者を対象に2015年5月14日~26日にインターネット上で調査を行い、電子辞書の「操作性」「検索機能」「画面の見やすさ」「閲覧性」「携帯性」「デザイン」「耐久性」「コストパフォーマンス」および「総合」の満足度を5段階評価で聞き、2015年6月に「イード・アワード2015 電子辞書」を発表した。シャープのBrainは最優秀賞のほか、「画面の見やすさ」「閲覧性」の2つの部門賞も受賞している。

※ Brainは、2012年、2013年は高校生部門、2014年は中学生部門・高校生部門、2015年は総合で最優秀賞を受賞。

《相川いずみ@リセマム》

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