社員の健康や交流のために、IT企業が導入している「ユニークな取り組み」とは?

「おかんの井戸端ランチ会」の様子
10月27日、都内にて『おかんの井戸端ランチ会』が実施された。

同イベントは、企業のバックオフィス(人事・経理・総務・情報システム管理部門など)担当者を対象にした、参加無料のトークセッション&ランチ交流会。

お惣菜の定期仕送りサービス「オフィスおかん」を運営している株式会社おかんが主催する催しで、“働く環境を考える人の情報交換と交流の場”をコンセプトに、本年7月から開催をスタート。これまでに、「女性が働きやすい会社の“環境”と“制度”」「オフィス環境から考える健康」をテーマにしたイベントを行っている。

3回目の実施となった今回は「社内コミュニケーションで健康職場を創造!」をテーマに、IT企業に勤務する横峯智子氏(株式会社ガイアックス管理本部)と、加藤康二氏(株式会社ジオコード社長室広報担当)の二人が、自社で行っているユニークな取り組みを紹介した。

横峯氏は、2013年4月に株式会社ガイアックスに新卒で入社。その後、ソーシャルアプリサポート事業部の営業担当として働いていたのだが、「食堂のおばちゃんになりたい! 学校の保健室のような社員食堂をやりたい!」という、強い思いを会社に伝えた結果、本年7月に管理本部へ移動となり、社員食堂サービス「まいにち食堂」を開設したという。

同サービスでは、ワンコイン(500円)でケータリングのランチを提供。横峯氏は、自ら農家に出向いて食材を選び、仕入れたものを自分で調理(実家で未使用だった部屋を活用して“厨房”を新設)し、会社まで運送するという、一連の流れをほぼひとりで担当している。

また横峯氏は、「ただご飯を食べるのではなく、健康に興味を持ってほしい! 自分の体に向き合ってほしい! 食べ物に関心を持ってほしい!」という強い想いがあるため、食材のエピソード(今朝、畑で収穫したなど)を添えて、ランチメニューを販売しているのだとか。それだけでなく、PL表(損益計算書)を作成し、年間の事業計画を立て、来年の黒字化を目指して「まいにち食堂」を運営していることを紹介した。

横峯氏の発案で実現した「まいにち食堂」は、スタートして3か月目となる現在、毎日30名ほどの社員たちが利用しており、“これまでなかった新しい社員交流の場”として受け入れられているという。

続いて、株式会社ジオコード社長室広報担当の加藤康二氏は、2014年6月から、福利厚生制度として「サッカー休暇制度」を導入していることを紹介した。

同制度は、FIFAワールドカップの日本代表戦の時だけ休暇をとり、社内のコミュニティスペースで、全力で日本代表選手たちを応援するというもの。

サッカー休暇制度の具体的な内容は、「日本の試合日時、試合結果に合わせ、当日または翌日が臨時休暇」「予選突破で2日間の休暇を付与」「日本が決勝トーナメントに進出した場合、日本戦翌日が無条件で休暇」「日本以外の試合でも、注目試合の日は午後出勤OK」となっている。

この制度は、「仕事以外にも熱中することを持ってほしい」という考えのもと、社内交流や、社員の一体感を高めるキッカケになることを目的に導入されたもので、大勢の社員たちが利用(参加)しているという。

トークセッション終了後は、登壇者とイベント参加者たちが、気軽に話しながらランチを楽しめる“ランチ会”の時間が設けられており、「オフィスおかん」が提供しているお惣菜(赤魚の煮物/岩手県産乱切り牛蒡のぴりから煮/宮崎県産切干大根ゆず風味/白米ごはん・北海道産ななつぼし)が振る舞われた。
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