11月18日、都内にて『プラズマ乳酸菌メディアセミナー』が行われた。
同セミナーは、キリン株式会社と小岩井乳業株式会社が共同研究を行っている「プラズマ乳酸菌(ラクトコッカス・ラクティスJCM5805株)」の研究成果をもとに、乳酸菌の摂取による、冬の健康リスクを軽減する可能性を紹介するために行われたもの。
セミナーには、山本典生氏(順天堂大学大学院感染制御科学講座 准教授)、石井直明氏(東海大学大学院医学研究科ライフケアセンター長/基礎医学系分子生命科学学 教授)、坂田清美氏(岩手医科大学医学部 衛生学公衆衛生学 教授)、林田昌也氏(キリン株式会社執行役員CSV推進部 部長)、藤原大介氏(キリン株式会社基盤技術研究所 主査)が登壇した。
山本准教授は、冬場は感染症対策が重要だと述べ、インフルエンザと風邪の違いや、インフルエンザウイルスの種類などを解説。その上で、「流行前のワクチン接種、マスクの着用、外出後の手洗い、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、人混みや繁華街への外出を控えることが、インフルエンザの予防につながります」と話していた。
続いて、石井教授は、大学生活における健康の保持・向上を目的に、風邪とインフルエンザに対する、プラズマ乳酸菌の影響を検証する試験を行ったことを紹介。試験の結果、プラズマ乳酸菌の継続摂取によって、風邪やインフルエンザに起因する症状が軽減され、 プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)とNK細胞の活性が上昇したり、ウイルス防御に重要な各種抗ウイルス関連遺伝子が上昇したことを報告した。
そして、坂田教授は、岩手県雫石町の小中学生を対象にした、乳酸菌摂取による効果検証を行ったことを紹介。その結果、「プラズマ乳酸菌を含んだヨーグルトの週3回摂取により、インフルエンザの最大罹患率を3分の1程度押し下げ、累積罹患率においても、低下する効果がある可能性が示唆されました」と話していた。
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