1月22日、都内にて『米国産ホワイトソルガムきびセミナー』が行われた。
同セミナーは、アメリカ穀物協会が主催となり、「ソルガムきび」の魅力を伝えるために実施されたもの。
ソルガムきびとは、アフリカ原産の全粒穀物。小麦の胚芽から生成される貯蔵たんぱく質のひとつである「グルテン」を含んでいない、小麦にもっとも近い“天然のグルテンフリー穀物”として、アメリカで注目を集めているという。
今回のセミナーには、フロレンティーノ・ロペス氏(米国産ソルガムきびのブランド化を目指している生産者団体「米国ソルガムチェックオフ」エグゼクティブ・ディレクター)が登壇した。
まずロペス氏は、グルテンフリー食品やオーガニック食品、地産消費、フードボックス(ネット注文で食材とレシピが届く)が、近年のアメリカで話題になっていることを話した。
また、アメリカでは、小麦やグルテンに対してアレルギー症状を示す人が、人口の5%程度おり、消費者の56%がグルテンフリー食品を購入したいと回答している調査結果があることを紹介。
このあとロペス氏は、「小麦アレルギーを持っている人にはグルテンフリー食品が必要。ですが、健康上の問題を改善するために、グルテンフリー食品を買っている人は13%にとどまっており、健康に良いものを食べたいと思っている、一般の人たちの多くが、グルテンフリー食品を購入しています」と話した。
さらにロペス氏は、「アメリカではさまざまなメディアが、古来の穀物や全粒穀物に関する情報を紹介していたり、出版物もたくさん発行されています。より目新しく多様なものをアメリカ人は求めているので、そこに、ソルガムきびがフィットしました」と言い、「アメリカでは、シリアルの原料から高級レストランの食材まで、ソルガムきびが使用されています」と伝えていた。
このほか、アメリカ穀物協会日本事務所プログラムの星澤道代氏(オフィス・マネージャー)による、ソルガムきびのプレゼンテーションが行われたり、料理研究家・管理栄養士の検見崎聡美氏と、シェフの佃勇氏(ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ 副総料理長)が、ソルガムきびを使った料理の紹介を行った。
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