健康のために「塩分量」を気にしている人はいると思うが、1日の食塩摂取目標量を正しく知っている人は少ないようだ。
カリフォルニア・レーズン協会が、2015年の12月4日から6日までの間、30代~70代の主婦500名(各年代100名づつ)を対象に「食事(減塩)に関する意識調査」を行ない、その結果を1月28日に発表した。
同調査で、『あなたは食事を作る時、または食事をする時に塩分量を気にしていますか?』と尋ねたら、「いつも気にしている(32.0%)」「時々気にしている(43.4%)」と答えた人の合計が75.4%だった。
そこで、『厚生労働省が2015年4月に、1日のナトリウム(食塩相当量)の摂取目標量を改正しました(12歳~70歳以上の男性は8.0g未満、女性は7.0g未満)。女性の1日の目標量を知っていますか?』と聞いたら、83.8%の人が「いいえ」と回答。「はい」と答えた人は16.2%いたが、このうち、目標量の数値が正解だった人は3.4%(17人)しかいなかった。
続いて、『あなたは、自身または家族のために現在減塩に取り組んでいますか?』という問いでは、52.8%が「はい」と回答し、減塩期間については「3年以上」という人が61.7%いた。
また、『あなたが減塩のために役立つと思う栄養素は何ですか?』と聞いたところ、1位は「カリウム」、2位は「食物繊維」、3位は「カルシウム」、4位は「マグネシウム」、5位は「たんぱく質」という結果になった。
このほか、減塩を行っていない人たちに、『あなたが減塩に取り組んでいない理由は何でしょうか?」と尋ねたら、30.5%の人が「自分や家族が減塩の必要があるかどうかわからないから」と回答してトップに。そのほかには「減塩食は味が薄いから」「塩味が好きだから」「面倒くさそうだから」と答えた人も多かった。