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幸せの価値は「気持ち」にある…アスリート育成事業手がける アスリートスタンダード 村井忠寛代表

村井忠寛氏
2016年2月16日(火) 20時00分
村井忠寛氏
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村井忠寛氏

スポーツ界での生き方やビジネスを考える不定期連載「人、ビジネスとスポーツ」。今回はアイスホッケー界の「レジェンド」村井忠寛氏に話を伺った。

村井忠寛氏は、元プロアスリート、アイスホッケー選手。東洋大学から1998年、古河電工アイスホッケー部入団。1999年1月、古河電工がアイスホッケー部の廃部を発表。翌シーズンからは古河廃部を受けて創設された日光アイスバックスでプレーした。

現役時代11年間すべてでアイスバックスに所属。2009年シーズンから2013年シーズンまで監督を歴任。2011年シーズンではチーム史上初の準優勝。2013年シーズンより事業推進・営業・地域の業務を担当した。

現在は、アスリートの育成やキャリア構築を支援するAthlete Standard Inc.の代表を務める。

アイスホッケー界のレジェンドは、スポーツ選手の生き方を支援する事業を立ち上げた。この背景にあるものや、村井氏のビジネスマンとしての思考に迫った。


***(村井氏)

選手をリクルートするとき、実業団からの声は大学の監督、先生を経由します。私はプロになりたいと思って高校生までいましたが、難しかったから大学に行きました。

大学に行った価値は、ありました。考える時間が増えました。結果それでよかった。

---:高校、大学、プロではキャプテン。何が他の選手と違ったのでしょうか。

意思の強さだと思います。高校3年生になって、「言い切る法則」を知りました。「絶対優勝するから、ついてこい」という言い方。意思の強さは周囲からも見られていたのではないかと思います。言ったこと以上に練習する姿勢を見せていました。

---:アイスホッケーをやっていた時にもう無理だな、とか心が折れそうな時はありませんでしたか。

一度もないですね。高校と大学の原体験があって、組織の上の方の人間をまとめることを大事にしていました。また、そういうリーダーは最後に報われるんだということも知りました。

子供の時から、家族と議論をする場所が家庭内にありました。特に母親からは影響を受けましたね。

---:大きな失敗はありますか。

監督やっている時に、全日本選手権で実業団と試合をしますが、大学生と負けたことなどではね。失敗したあとに何をするかが大事ですね。批判も大きかったですし。

---:アイスホッケーに関わってきた中で大きな喜びはありましたか。

生みの苦しみを味わえたことは楽しかったです。古河電工が潰れて、選手が練習をやめて、資金繰りに奔走したのです。期日までに集めるということをしました。目標金額を集めて、その年に新横浜で開幕戦を迎えたのですが、最初にユニフォーム見た時は感動的でしたし、リンクに立った時は感覚がないくらい鳥肌が立ちました。

起業の時も同じかなと思っています。

大学の周辺もやっていますが、育成を事業の柱にしながらキャリアやスクールをやります。自分たちがアスリートの価値を証明して、アスリートが力を発揮するようにしていきたいですね。

またアスリートのデータベースを作って、ディフェンスをやっていた選手はこういう職があっているのではないかとか。そうしたマッチングや、アセスメントをして目標セッティングをするツールを用意しています。

プログラムが5回くらいに渡りますが、チームでも個人でも。プロと大学に絞って行っています。

---:マネタイズのポイントはどこになるのでしょうか。

育成にキャッシュは立ちにくいので、社会と繋がるときの根拠をデータとしてとりますね。例えば学歴。離職率という問題がありますが、学歴だけではなかなか判断できない。人事というとことと繋げると、学歴だけだとデータ量が少ないのです。

そこでデータを提供します。育成とキャリア支援をワンストップで行う機関なので、いろいろな企業の人たちが話を聞きたいとお話しをもらっています。

採用が学歴を重んじるという価値観を変えないといけないのですね。

また、アスリート本人の意識が変われば、環境に依存することは危険で環境に期待したり、言い訳にするのも危険ということがわかります。自分自信が変わることに重きを置いて、育成者、親なども支援することが大事です。

こうしたなかでスポーツが文化になることが良いと考えています。今後の東京五輪なども次の50年に向けて日本のスポーツがどうあるべきかというメッセージが大切だと思います。

---:個人的な目標は。

ビジネスの世界で勝負したですね。アスリートの人生を豊かに、セーフティネットを用意できればと。セカンドキャリアということばに縛られずに、中心におく育成は常にやって、将来的にはどういう風にやっていってもいいのかなと思います。

---:村井さんの幸せの定義は。

子供達と家族の笑顔です。これを手に入れるためには物理的な目標が大事です。お金というのは、結果です。気持ちが幸せの価値だと思います。無形のところの観点を常に持っていることが大事ではないかと。個人の目的目標を上司が捉えていない、本当にやりたい価値ってなんだろうというところに、幸せの源泉があるということです。

《土屋篤司》
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