3月14日、ダイエットや幸福度の研究を行っている石川善樹氏が、都内で実施された『ポーラ×石川善樹氏(予防医学研究者)共同研究発表会』に出席した。
石川氏は、東京大学医学部健康科学科を卒業後、ハーバード大学公衆衛生大学院課程を経て、自治医科大学で博士(医学)を取得。
現在、石川氏は「日々の人生を豊かに生きるにはどうしたら良いのか」をテーマにした学際的研究に従事し、ダイエットや脳、友だちの数などに焦点を当てた健康関連本を執筆したり、講演のほか、雑誌やテレビでも活躍している。
発表会に登場した石川氏は、21世紀に入ってから「ポジティブシンキング」という学問ができ、幸せ(幸福度)が、本格的な科学の研究対象になったことを紹介。
また、石川氏は「幸せな人は仕事で成功しやすく長生きしやすい」と言った、心理学者のソーニャ・リュボミルスキー氏の言葉や、日本の社会は、経済成長とともに平均寿命が延びているが、人生の満足度は変化していない「幸せのパラドックス」という課題を抱えていることを伝えた。
その上で石川氏は、幸せに影響を与える行動は「笑うこと」だと、心理学者のウイリアム・ジェームズ氏が発見したことを紹介。さらに、笑顔と寿命の関係を調べた研究で、自然な笑顔の人は、笑顔がない人と比べて、約7年寿命が長かったことが判明していることを話した。
そして石川氏は、幸福度について、ポーラと共同研究を行った結果、「スキンシップ」「会話」「オシャレ度」が高く、アクティブな女性は幸福度が高かったことを報告し、大人も子どもも、簡単にHAPPYになる方法として「バタフライハグ」「肩ポン」「握手」「笑顔」を紹介した。
最後に石川氏は「肩ポンですが、いつ肩ポンすればいいのかっていう研究があってですね。人っていうのは、出会いのときよりも、別れのときにポンってやられたほうが、印象が強い。人と会ったとき、ミーティングが終わった後とか、別れるときに、肩をポンっとやって、これからもよろしくね! お疲れさまっていうのが、幸福度を高める」と話していた。
目次