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アトピー性皮膚炎はワセリンで予防できる…治療法はこれから

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2016年5月1日(日) 00時00分 提供元: リセマム
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理化学研究所
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 理化学研究所(理研)は4月26日、アトピー性皮膚炎の発症は保湿剤(ワセリン)を塗ることで予防できると発表した。発症経過を忠実に再現するモデルマウスを利用し、アトピー性皮膚炎発症のメカニズムを解明した。

 「アトピー性皮膚炎」は、日本を含めた先進国の乳幼児によくみられる炎症性皮膚疾患。繰り返す「かゆみの強い湿疹」と免疫グロブリン(IgE)の産生上昇などによる「アレルギー様反応」が問題となっていたが、これまで発祥経過を忠実に再現するモデルマウスは存在していなかった。そこで、理化学研究所の共同研究グループは突然変異マウスを作製し、50家系・3,000匹のマウスの表現型を解析。結果、アトピー性皮膚炎を自然発症するマウス「多段階進行性アトピー性皮膚炎マウス(Spadeマウス)」を発見した。

 Spadeマウスを研究したところ、通常は表皮の中で恒常性が保たれている皮膚バリアが、細胞の増殖や分化に重要な「サイトカイン」のシグナル伝達因子である「JAK1」によって破壊されると、真皮(表皮の下にある線維性結合組織)の自然免疫系の活性化が招かれ、アトピー性皮膚炎の発症に至ることが判明。しかし、ここで表皮にJAK阻害剤、あるいは保湿剤(ワセリン)を塗ることでアトピー性皮膚炎の発症は予防できるという。

 理化学研究所は今後、Spadeマウスを用いればさらにターゲットを決めたアトピー性皮膚炎発症に関わる複数の要因の発祥予防や治療法の確立が期待できるとしている。

《佐藤亜希@リセマム》
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