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日本の郷土料理〜関東編〜

日本の郷土料理〜関東編〜
2018年6月26日(火) 17時30分 提供元: 食育ずかん
日本の郷土料理〜関東編〜
日本の郷土料理〜関東編〜

今回は関東の郷土料理をご紹介します。
【郷土料理とは】
郷土料理は各地域の気候・風土・産物・歴史などの影響を受け、独自に発展を遂げた料理です。
縦に長い我が国では地域性豊かな郷土料理がたくさんあります。
隣接する土地同士でも知らない料理があるかもしれません。
全ては難しいですが、色々ご紹介できればと思います。
※ご当地グルメ的なものは含んでいません。
【関東の郷土料理の特徴】
関東地方はその昔、八つの国に分かれていたので関八州と呼ばれていました。
現在は、茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県の一都六県からなる地域です。
本州の東側に位置し、日本最大の関東平野にあります。
関東平野は富士山などの火山灰が蓄積して出来た関東ロームと呼ばれる赤土の層が広がっていて、本格的な開拓が行われたのは江戸時代です。
広大な平野なため、海に近い土地、山に近い土地など様々。
それぞれの地域で農業や畜産業、漁業などが発達しました。
関東の郷土料理は山や畑、海などで採れた様々な食材を使い、独自に発達した料理が多いです。
【代表的な郷土料理】
<茨城県>
☆あんこう料理
あんこうは殆ど捨てる所がないとされ、歯や目、骨といった固い部分以外は全て食べられる魚です。
ゼラチン質で体が大きなあんこうはまな板で切る事が出来ません。
吊るした状態で卸す「あんこうの吊るし切り」は冬の風物詩です。
卸したあんこうは、「どぶ汁」や「あんこう鍋」「あん肝」など、様々な調理法で頂きます。
☆そぼろ納豆
水戸の代表的な産物、納豆を使った郷土料理です。
納豆と切干大根を醤油などと一緒に寝かせたもので、漬物に分類されるようです。
納豆嫌いも食べられるといわれ、ご飯にのせたり酒の肴やお茶漬けにして頂きます。
<栃木県>
☆しもつかれ
栃木県が有名ですが、北関東の他県でも食べられているようです。
初午の日に赤飯と一緒に稲荷神社にお供えする行事料理で、「すみつかれ」や「しもつかり」など、地域によって呼び名が異なります。
新巻き鮭の頭、大豆、鬼おろしで粗く卸したり、細かく切った大根・人参などの野菜と一緒に酒粕で煮込みます。
味付けは鮭の塩分で行うため、調味料を入れないのが一般的ですが、油揚げや酢を加える地域もあり、ご飯のお供、お茶請けとして頂きます。
☆鮎料理
海と隣接しない栃木県は川魚を食べる文化が発達し、「鮎の甘露煮」や「くされ寿司」などがあります。
どれも、旬の時期に獲れた鮎を長く食べるために考え出された保存食です。
☆耳うどん
佐野市辺りの郷土料理で、小麦粉を練って耳のような形にした麺料理で醤油ベースの汁に具をたっぷり入れて頂きます。
耳うどんは悪い神様の耳を模しているとされ、食べる事で魔除けに繋がるとお正月に食べる風習があるそうです。
<群馬県>
☆おっきりこみ
幅広に作ったうどん麺を具沢山の汁に打ち粉ごと入れて煮込む料理で、醤油や味噌ベースがあります。
打ち粉ごと煮るため、汁にトロミが付き寒い冬でも最後まで温かく頂けます。
具材は根菜を中心に各家庭で様々。
群馬の他、埼玉県でも食されています。
桐生市に伝わる「ひもかわうどん」はおっきりこみに使用していた物が独自に進化したもののようです。
☆こんにゃく料理
地形や標高がこんにゃくを作るのに適していたため、昔からこんにゃく芋栽培が盛んでした。
「こんにゃくの刺身」や「田楽」「おでん」など様々な料理で頂きます。 





<埼玉県>
☆葱のぬた
深谷市辺りの郷土料理で、冠婚葬祭に欠かせない料理です。
名産の深谷葱をたっぷりと使い、酢味噌で和えます。
ぬたは葱や魚貝、ウド等を使うのが一般的で、爽やかな酢味噌が食欲をそそります。
☆すったて
川島町辺りの郷土料理。
あたり鉢の中で味噌や胡麻・胡瓜や茗荷・大葉等の夏野菜をよくあたり、仕上げに水を加えて、うどんにかけて頂きます。
うどんの他、ご飯にかける方もいますが、地域によってはご飯にかけると名前が変わるところもあるようです。
<千葉県>
☆魚料理
千葉県は海に面しており、魚を使った伝統料理が多いです。
鯵などの青背の魚を三枚卸しにし、生姜・葱・青しそ・みそ等と包丁で叩きながら混ぜ合わせる「なめろう」をはじめ、なめろうを焼いた「さんが焼き」やいわしを使った「だんご汁」「いわしのごま漬け」などがあります。
☆太巻き寿司
冠婚葬祭等で作られてきた伝統的な郷土料理です。
様々な物を太巻きで表現する、技術が必要な巻き寿司です。
☆落花生料理
落花生の生産が盛んな千葉県ならではの郷土料理です。
砂糖を加えた味噌で作る「落花生味噌」や甘露煮にした生の落花生を入れて作る「落花生おこわ」などがあります。
<東京都>
☆深川めし
江戸時代、江東区辺りは幕府に認められた漁場で、貝類がたくさん採れました。
仕事の合間に漁師が食べたのが始まりとされ、海水を薄めたものでアサリや葱等を煮て冷や飯にかけて食べたそうです。
現在は味噌や醤油ベース、炊き込みご飯等、様々なものがあります。
☆江戸前寿司
なれ寿司等の時間がかかる寿司が主流だった江戸時代に、せっかちな江戸っ子がぱっと食べられるものとして考え出されたのが「握りずし」です。
江戸の海(現在の東京湾)でたくさんの魚介類が獲れたため、新鮮な魚が近場で手に入り、握った酢飯に乗せて頂く画期的なスタイルでした。
<神奈川県>
☆大山豆腐
雨降山という異名を持つ大山は、農業を司る霊山として昔から崇められてきました。
詣る人達は農業をしている方が多く、一宿一飯のお礼として作物を置いていく事が多かったそうです。
その中に大豆があり、大山の岩から染み出る清水を使って豆腐を作ったのが始まりとされています。
最初は冷ややっことして食べていたそうですが、精進料理として様々な形になっていきました。
☆けんちん汁
鎌倉市にある建長寺で作られていた精進料理で、基本的には醤油ベースの出汁で作ります。
精進料理なので、元々は出汁も椎茸等から取っていました。
中国から伝わった巻繊(ケンチェン)という料理が基になった説や、建長寺汁が訛ってけんちん汁になった説等があります。
いかがでしたか。
関東出身の方にとっては懐かしい物もたくさんあるのではないでしょうか。
今回ご紹介したのはほんの一握りです。
まだまだ隠れた郷土料理もあると思いますので、またご紹介します。
Text by さゆり/食育インストラクター

《ShokuikuZukan》
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