かつて毒と言われていた…!?トマトの大躍進!

かつて毒と言われていた…!?トマトの大躍進!
2019年8月12日(月) 18時45分 提供元: 食育ずかん
かつて毒と言われていた…!?トマトの大躍進!
かつて毒と言われていた…!?トマトの大躍進!

「トマトが赤くなると医者が青くなる。」という言葉があるほど、健康によいと考えられているトマト。
そんなトマトはかつて毒の実だと思われていた!?
今回はトマトをめぐるちょっと面白いお話です。
【別名:毒リンゴ】
かつて、トマトは毒があるので食べてはいけないと考えられていました。
ヨーロッパでも食用として普及したのは18世紀ころ、近代になってからの野菜だったのです。
それまではなんと毒リンゴと呼ばれていた(!)というから驚きです。
トマトが毒なんてとんでもない!昔の人は損してる!と思われるかもしれませんが、まったく根拠の無い言いがかり…ではないのです。
トマトはナス科の植物です。
そして、ナス科の植物はアルカロイド系毒素を含んでいるものが多いのです。
トマトにもアルカロイド系毒素であるトマチンという成分が含まれていて、茎や葉・花などを動物に食べられないように、トマト自身が分泌しているものだと考えられています。
未熟な実にも含まれているので、青いトマトは食べない方がよいと聞いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
トマチンの致死量は完熟トマトの実に換算すると数トン分なので、トマトの実だけを食べて命を落とすことはまずありませんが、昔は茎や葉を食べて中毒を起こした方がいたのかもしれません。
それで毒リンゴという不名誉な名をつけられることになったのかも…?
なお、現在流通しているトマトの実は品種改良が進んでいるので、トマチンの量はもっと少なくなっているそうです(緑色の実でも、カラートマトとして販売されている品種であれば問題ないとのこと)。
ただし、茎や葉・花などは別です。
これらの部位は食べないようにしましょう。
【お医者様泣かせ(?)のすごい効果!を上手に摂るには?】
毒リンゴ呼ばわりから一転、現代においてトマトの健康効果は広く知れ渡っています。
抗酸化作用の高い栄養素が豊富に含まれているので、生活習慣病の予防に役立つほか、美肌効果を高めてくれる女性には嬉しい効果もあります。
トマトの代表的な抗酸化物質といえば、リコピンです。
抗酸化作用が特に高く、なんとビタミンEの100倍(!)とも言われています。
リコピンは油脂と一緒にとることで吸収率がアップするので、サラダなどで食べるときはオイルを使っているドレッシングと合わせると効率的です。
なお、リコピンは加熱すると吸収率が高まるので、スープや炒め物などに気軽に使えるのが嬉しいですね☆





【たくさん買ったらどうする??】
トマトは生でも加熱してもおいしく食べられるので、たくさん買ってストックしておきたい野菜のひとつです。
ですが、水分が多い野菜なのであまり保存には向かないのでは?と思うこともありますよね。
実は、トマトは正しく保存すれば比較的長持ちする野菜です☆
ポイントをおさえて保存して、おいしく食べましょう!
保存は野菜室で!
トマトは夏野菜なので暑いところでも平気のように思えますが、水分が多いので夏の常温保存はNG、野菜室に入れましょう(冬場は常温保存でも大丈夫です)。
新聞紙に包もう!
冷蔵庫の中は寒く、トマトが低温障害を起こしやすい環境です。
新聞紙(キッチンペーパーでも可)に包んでからポリ袋に入れて保存すれば、長ければ2週間程度保存できます。
(保存前にどれだけ熟していたかで期間が異なるので、あくまでも目安とお考え下さい。)
冷凍って便利!?
トマトはヘタを取って、丸ごとポリ袋に入れた状態で冷凍可能です。
解凍すると簡単に皮がむけるので、加熱調理に使う予定なら購入してすぐ冷凍し、ストックしておくのもアリかも!?
冷凍で大体1か月程度は日持ちするので、たくさん買ったときにはぜひお試しくださいませ☆
毒リンゴとは過去の話。
トマトは、ほどよい酸味と甘みでどんな料理とも相性がよく、栄養価も優れた万能野菜です。
ぜひぜひ活用してあげて下さいませ!
Text by はむこ/食育インストラクター

《ShokuikuZukan》

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