離乳食~完了期 基本~

離乳食~完了期 基本~
2019年8月31日(土) 12時15分 提供元: 食育ずかん
離乳食~完了期 基本~
離乳食~完了期 基本~

食べ物から栄養を摂る準備期間である離乳食期。
初期・中期・後期と幼児食へ移行するための完了期の4ステップが基本です。
今回は離乳食完了期の基本をお伝えします。
【離乳食とは】
生まれてからずっと母乳やミルクの栄養で育ってきた赤ちゃん。
赤ちゃんの体の機能は大人と異なるため、同じものは食べられません。
また免疫機能も不十分なので、消化器官や咀しゃくの発達段階に適した食事が必要となり、その役割を担うのが「離乳食」です。
発達段階に合った食事の練習を重ね、約1年かけて固形物を食べられるようになったら次のステップ「幼児食」へと移行します。
離乳食は「首がしっかりし、支えると座れる」・「食べる様子をジッと見たり、食べ物に興味を示す」・「口をモグモグ動かし、よだれがよく出る」などが見られる生後5~6カ月ころが開始の目安です。
後期の離乳食を始めて2ヵ月ほど経ち、バナナくらいのかたさの食べ物を舌や歯ぐきで潰し、飲み込むことに慣れてきたら、完了期の食事に移行していきましょう。
※上記に上げた月齢はあくまで目安です。
人の成長は個々に違いますので、赤ちゃんの成長具合をしっかりと確認して始めましょう。
【離乳食完了期の食べ方・食材のかたさの目安】
●食べ方の目安
一日3回の食事にも慣れ、動きが活発になってくるので、3回の食事に加えておやつも必要になる時期です。
ひと口の量も分かってくるので、生えそろってきた前歯を使って自分に合った量をかじり取り、奥の歯ぐきで潰して食べます。
このころになると、さまざまな経験をして食べられる食材もかなり増えていますが、初めて食べるものは引き続き1日1品を1さじ程度与え、体調やうんちの状態に変わったことが無いかを確認してください。
問題なければ少しずつ量を増やしていきます。
脂分が多かったり筋っぽい食材は避け、生ものもまだ食べられないので、お刺身などは与えないようにしてください。
また今までは、ほとんど味つけせずに素材本来の味を感じさせてきましたが、味覚が発達してくるので、素材の味だけでは物足りなくなったり、食べる量が減ることがあります。
そんな時は、調味料を少しだけ使って味にメリハリをつけてあげるといいですよ。
このころの赤ちゃんは必要な栄養の80%以上を離乳食から摂れるようになってくるので、栄養のバランスを考えた献立作りを心掛けます。
母乳や育児用ミルクは離乳食をしっかり食べられるようになってくると徐々に減ってきますので、状況に応じて与えたり、牛乳に切り替えていきましょう。
●かたさの目安
目安は「肉だんごくらいのかたさにし、歯ぐきで噛んだり潰せる状態」。
歯ぐきを使って食べ物を潰していた後期からステップアップし、今度は歯ぐきで食べ物を噛み砕くことへ挑戦です。
完了期は奥歯が生えた時に使えるようにするための準備期間にもなります。
この時期、奥歯が生えてくる子もいますが、上下が生えそろわないと歯で噛むという動作は出来ません。
また噛む力も弱く、食材によって噛み方を調整するということは出来ないので、与える食材のかたさには注意しましょう。
完了期は輪切りやいちょう切りなど、さまざまな形に食材を切り、見た目に楽しい、手で掴んでも食べやすいなどにポイントをおいていきます。
やりたい気持ちはさらに増しています。
遊び食べも掴み食べもますます増えますので、食卓まわりの汚れ対策をしながらおおらかに見守りましょう。





【作ってみよう!】
汚れても気にせず、好奇心旺盛なこの時期はさまざまな場面に対応できる料理がベスト。
簡単な料理を2品ご紹介します。
【大根のはさみ焼き】
手づかみで食べてもOK!
薄切りにした大根に挽き肉を挟んだ一品。
挽き肉に豆腐を加えることで、かたくなるのを防ぎます。

<材料(1人分)>
大根(薄い輪切り)・・2~3枚
A出汁・・50~100ml
A砂糖・・ひとつまみ
Aしょうゆ・・1~2滴
B鶏むね挽き肉・・10g
B絹ごし豆腐(ゆでて水分をふき取ったもの)・・20g
B片栗粉・・小さじ1/4
ごま油・・少々
<作り方>

鍋にA・大根を入れ、やわらかくなるまで煮る
ボウルにBを入れてよく混ぜ、冷めた(1)にのせて半円型に折る
フライパンにごま油を熱し、(2)を焼いて火を通す

<ポイント>

挽き肉は脂分の少ないむね肉がおススメです。
豆腐は殺菌と余分な水分を抜くために下ゆでしてから使用します。
ごま油は香りで食欲増進させる目的で使っていますので、ほかの油でも構いません。

【お野菜クッキー】
野菜を練り込んだ栄養たっぷりのクッキー。
歯がためとしてもピッタリです。

<材料(作りやすい分量)>
A薄力粉・・50g
A片栗粉・・20g
A塩・・ひとつまみ
A砂糖・・小さじ1
Aベーキングパウダー・・2g
Bにんじん(ゆでて潰したもの)・・30g
Bブロッコリー(ゆでてみじん切りしたもの)・・20g
Bサラダ油・・小さじ2 
<下準備>
オーブンを170に予熱しておく
<作り方>

ボウルにAを入れてよく混ぜ、Bを加えて全体を切るように混ぜる
全体を手でまとめ、5mm厚くらいに伸ばす
(2)を1cm幅、5~6cm長さの棒状に切り、予熱したオーブンで25分焼く

<ポイント>

ゆでた野菜は余分な水気を拭き取ってから潰したり切ったりしてください。
材料を混ぜはじめの状態では水分が足りないのかもと思う場合がありますが、なじんでくるとちょうどよくなります。
食べやすいようにスティック状にしましたが、可愛い型で抜いてもいいです。
棒状の時と大きさが変わるので、焼き時間を調整して下さい。
野菜はお好みで構いませんが、水分が多すぎるとベチャッとなるので、その場合は粉を足してください。
粉チーズをプラスすると、うま味と塩味がプラスされます。
粉チーズは塩分を含む食材なので、入れ過ぎには気をつけましょう。

赤ちゃんの好きな野菜でもいいですが、苦手な野菜にすることで、普段は食べてくれない野菜を摂ることが出来ますよ。
手作りは時間がかかりますが、入っている食材をしっかりと確認しながら作ることが出来るので、安心して与えられます。
市販の食材と併用しながら、無理のない範囲で作っていきましょう。
Text by さゆり/食育インストラクター

《ShokuikuZukan》

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