代謝を高める「朝バナナダイエット」とは?

朝はバナナと水
この記事の概要
  • バナナをプラスすればよいわけではない
  • バナナと一緒に常温の水を飲むのが基本
  • 消化酵素が全身の細胞の代謝を高める

朝バナナダイエットとは、朝食にバナナ1本を食べるだけでよい手軽な方法だが、朝バナナダイエットを成功させるためには条件があることを知っておく必要がある。

そもそも、バナナはエネルギー量が少なく、甘味があって、食物繊維も多く含まれ、満足感を得やすいことからダイエットには向いた食品。

朝バナナダイエットは胃腸を休め、機能を回復させて、体質の改善によって代謝を高めることを目的としており、常温の水を飲みながら、ゆっくりとバナナ1本を噛んで食べるのが基本的な方法だ。

また、バナナには酵素が豊富に含まれ、酵素の働きによって消化を進めるとともに、全身の細胞の働きを活性化させることによって、体内に溜め込まれた毒素を排泄させることも目的としている。

午前中は排泄の時間帯であり、この時間帯に消化・吸収に多くのエネルギーを使う肉や魚、卵などを食べると、代謝のために使われるエネルギーが減って、全身の代謝が低下しかねない。

しかし、バナナは熟成しているため、消化酵素の量が多く、消化に時間がかからず、エネルギーの無駄遣いがない分だけ、代謝が高まりやすい。

さらに、バナナに豊富に含まれるカリウムには、体内の余分なナトリウムを排泄し、むくみを解消し、冷えも解消する作用があることから、代謝を促進することができる。

用語の解説

酵素

酵素は、体内で起こる消化、吸収、循環、代謝、排泄のすべての化学反応の触媒の役目をする分子で、多くの酵素はたんぱく質で構成されている。植物の細胞にも含まれ、多くは消化酵素の働きをする。体内の酵素はアミノ酸を材料に肝臓で合成されるが、食品に含まれる酵素を摂ることで、体内で分泌される消化酵素を減らし、体内で触媒として使われる酵素の量を増やすことができるとされる。

よくある質問

むくみを解消すれば、やせられますか?

むくみは、顔や手足などの末端にたまった水分によって腫れるもので、本来なら排出させる水分が体内に残っているので、体重減少ということならむくみの解消でやせることができます。体脂肪を減らすということでは、むくみが解消されても直接的に脂肪の燃焼が進むわけではないので、やせるとは言えません。

バナナを食べれば肉を多く食べても消化が進んで太りにくくなりますか?

バナナに含まれる消化酵素はアミラーゼといって、糖類を分解する働きがある酵素です。ご飯やパン類、麺類の消化を進める働きはあるものの、たんぱく質や脂肪の分解を進めてくれるものではありません。肉の分解が進むわけではないので、消化が進むと思って安心して食べてよいというわけではないのです。

バナナを1本は食べられないのですが、半分だけなら、どの部分を食べればよいですか?

輸入のバナナにはポストハーベストといって収穫後に農薬を噴霧したものがあります。ポストハーベストは輸入の途中でカビが生えたり腐らないようにするための防カビ剤や防腐剤として農薬を使うことをいいます。この農薬は端の2~3cmのところに染み込んでいる可能性があるので、半分だけを食べる場合については、この部分はカットして食べたらよいでしょう。

昼にバナナを食べても効果がありますか?

余計なものが胃の中にないときに酵素が豊富に含まれたバナナを食べることで消化が進んで代謝を高めることを目的としているので、朝食代わりに食べるのが適しています。朝食に消化がよくないものを食べたら、昼のバナナのダイエット効果は低下してしまいます。朝食は、パンやごはんなどを中心にして肉類や脂肪が少ないものにすれば、昼食時には胃の中には残っていないので、昼にバナナを食べても効果を期待できます。

監修者
内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
イラスト
日暮ろこ子
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