- インスリン分泌が少なく血糖値が上昇しやすい体質
- 1日の基礎代謝量は200kcalほど低い
- 主食でお腹を膨らませる食生活になりがち
日本人に特徴的な遺伝子3タイプのうち、β3アドレナリン受容体遺伝子タイプの人は体脂肪の分解が進みにくいことに加えて、インスリンの分泌が低く、血糖値が上昇しやすい特徴もある。ブドウ糖が多く含まれる食品を食べると、ブドウ糖が肝臓で中性脂肪に合成されやすく、内臓脂肪として蓄積されやすい。
日本人の約30%が該当し、1日の基礎代謝量は平均より200kcalほど低くなっている。遺伝子情報は父母から受け取っているが、肥満遺伝子に関しては両親とも標準となっているタイプ、片親が標準と異なるタイプ、両親が標準と異なるタイプが見られる。
β3アドレナリン受容体遺伝子タイプは、父親と母親の遺伝子の、どちらか片方が標準と異なっているヘテロ型となっている。それだけ遺伝によって伝えられやすくなっている。
食事の傾向としては、糖質(炭水化物)のご飯、麺類、パンなどを多く食べがちで、主食でおなかを膨らませて満足感を得るタイプで、糖質を減らすことが必要となる。ブドウ糖は有酸素運動によって消費しやすく、内臓脂肪も有酸素運動によって減少させやすいので、ウォーキングなどの酸素を多く取り込みながら長い時間、身体を動かす運動が向いている。
β3アドレナリン受容体遺伝子タイプのチェック表
体質チェック
- おなかから太りやすい
- 血糖値が高いといわれたことがある
- 体が冷えやすい
- 歩いても汗が出にくい
- 便秘しやすい
- 食事をしたあとには眠くなりやすい
- 満腹になるまで時間がかかる
- 血圧が上がりやすい
- 有酸素運動で脂肪が減りやすい
- 楽天的な性格
生活チェック
- ご飯、パンなどの主食が好き
- 主食を腹一杯になるまで食べる
- 甘いものが好き
- お茶よりもジュースや炭酸飲料を好む
- お酒が好き
- 間食や夜食を食べることがある
- 食物繊維が多い野菜や海藻などを食べることが少ない
- 朝食を食べないことがある
- 歩く時間が短い
- 早食いである
用語の解説
- ヘテロ型
よくある質問
お腹が膨らまないと満足しない人は、どんな食事をすればよいですか?
満腹感は、「お腹ではなく脳で感じる」と言われ、血糖値が上昇すれば腹一杯食べなくても満腹感が得られるとされています。しかし、β3アドレナリン受容体遺伝子タイプは胃に食べたものがたまらないと満腹を感じにくくなっています。そんな人は、胃の中で水分を吸って膨らむ水溶性食物繊維のキノコや海藻、果物などを食べるようにします。特にキノコと海藻はエネルギー量が低いので多めに食べても安心です。
β3アドレナリン受容体遺伝子タイプでない人は肝臓で脂肪が合成されにくいのですか?
食べすぎてエネルギー摂取量が多くなると、そのエネルギーを脂肪として蓄えておくために肝臓で脂肪が合成され、脂肪細胞に蓄積されていくのは誰にも共通していることです。β3アドレナリン受容体遺伝子タイプの人は特に脂肪が合成されやすいということです。他のタイプは脂肪が合成されにくいということでもありません。
β3アドレナリン受容体遺伝子タイプで運動をしたくないなら食事を減らすしかありませんか?
有酸素運動によってブドウ糖と脂肪を燃焼させるのが効果的ですが、食事で対処するならブドウ糖が多く含まれている糖質を減らすことから始めます。血糖値が上昇するとインスリンが多く分泌されて脂肪の合成と蓄積が進みやすくなりますが、β3アドレナリン受容体遺伝子タイプの人は、それに拍車がかかりやすくなっています。
糖質制限食が向いている遺伝子タイプですか?
糖質を食べる量を制限して、血糖値が上昇しなければ脂肪の合成も蓄積も進まないということで糖質制限食が人気になっています。肉や脂肪を多く摂っても太らないということですが、遺伝子タイプによって体の反応は異なります。特に太りにくいのはβ3アドレナリン受容体遺伝子タイプですが、だからといって脂肪を多く摂りすぎるとエネルギー過多になって太ってしまうので、程度問題だと考えてください。
- 監修者
- 内閣府認証 NPO法人日本メディカルダイエット支援機構
- イラスト
- 日暮ろこ子
