やっぱりダイエットには「筋肉」が必要?

 
世の中は様々なダイエット方法が存在するが、最終的に「筋肉がないと脂肪が減らない」ということを理解している人は少ないかもしれない。

今後、30代、40代、50代と加齢が進む中、筋力・筋量・体力の衰えと向き合わなくてはいけない時に、

1. 食事をコントロールするだけのダイエットをするのか
2. 食事のコントロール+筋力・筋量・体力を向上させながら身体を引き締めていくか

この選択が、大きく言えば今後の人生を変えるかもしれない。

最近、気になるのは、巷で良く聞くようになったマンツーマンのプライベートジム。集中できる環境の中、専属トレーナーのサポートで効果的なトレーニングを行い、短期間でダイエットにチャレンジするなどのプログラムが人気を呼んでいる。今回は、そんなジムのひとつ、「THE BODY PRODUCE 表参道」のトレーナーに話を聞いてみた。

――ダイエットで筋肉量を増やすことがなぜ必要なのか?

トレーナー:「基礎代謝を良くして痩せる」と言いますが「基礎代謝」は筋肉量で決まります。つまり、筋肉量が多ければ効率よくエネルギー消費ができます。また、筋量・筋力を向上させる過程で体力も向上し、以前より疲れにくくなるため、嫌いだった運動を好きになる方も多いのです。体の内側から元気にしてあげることで、ダイエットだけではなく、健康面や美容面、メンタル面にも大きな変化をもたらすことが可能となります。

――偏ったダイエットを続けるとどうなるのか?

トレーナー:偏ったダイエットでは、たとえ痩せたとしても同時に筋力・筋肉量も低下し、疲れやすい身体になり、骨ももろくなります。疲れやすいと、必然的に運動を避けるようになりますよね。つまり、この状態ですと体は弱っていると言い換えた方がよいかもしれません。また、基礎代謝も少ないままなので、エネルギー消費量も低いままです。さらに、普段の正しい姿勢を保つことも困難になるケースもあり、これが腰痛や膝痛の要因にもなり得るのです。

――なぜプライベートトレーニングが効果的なのか?

トレーナー:自分流に筋トレや有酸素運動をした場合、それが正しいフォームで行われているか?その人に適した負荷なのか?など、確認できない中で行われていると効率も悪いです。体脂肪を減らしたい、好きな服を格好よく着たい、健康になりたいという目標に対して、何をどうすれば目標達成できるのかをアドバイスしながら確実に実践できることが、プライベートトレーニングにおける最大の利点なのです。

確かに、どの筋肉をどのように動かして効率よく鍛えるのも、食事コントロールに対してモチベーションを持続させるのも、プロと二人三脚で、「時には怒ってもらう」くらいでないと続かないだろう。ケガをせずに自分の限界近くまで追い込み、トレーニング負荷などをコントロールしていくには、やはり自分だけでは不可能なのかもしれない。

ビフォーアフターでさらに検証してみよう。Mさん(38歳)は、2ヶ月で体重が-13.4キロ、ウエストが-15cmになっただけではなく、体脂肪が約24%から13%になったという。

結果として、健康診断でいつも引っかかっていた項目(血圧、尿酸値、BMI値、コレステロール値など)はオールAとなり、風邪もひきにくくなったという。周囲からの見た目年齢は、なんとマイナス5歳以上!2ヶ月後も適度な運動でかなりキープできているとのこと。

さらに、食事について聞いてみた。

――2ヶ月間の食事はどうすればよいのですか?

トレーナー:当ジムの場合、目的がダイエットならそれに見合った食材表をお渡しし、高たんぱく低カロリーの食事になるように自分で選択して摂ってもらいます。また、食事内容はメールで毎日送ってもらい、それについてのアドバイスをこちらから返信します。食事の報告もまたお客様の今の状態を把握するものとして欠かせないものなのです。食事制限というと、どうしてもネガティブな発想になりがちですが、食べられる食材を如何に楽しむかというポジティブな思考に切り替えた方が良いでしょう。

――時間的にコンビニでしか買い物できない場合も大丈夫ですか?

トレーナー:食材にこだわるだけでは無く、塩分なども抑えた食事を推奨するので自炊が理想ですが、コンビニも上手く使えばコントロールは可能です。特に、野菜サラダなどは上手に使いたいですね。

なるほど、ここまでトレーナーが自分を管理してくれるなら、プライベートジムに通う人の気持ちが分かってきた。いわば、これが「専属」という感覚なのだろう。

毎日をごく当たり前に過ごす中、プライベートジムで過ごすわずかな時間が、いつの間にか忘れていた「自分の心身と向き合う時間」になり得る。会員費が自動的に引き落とされながらも変化の無い心身で年月を過ごすよりは、2か月間の短期集中投資と考えれば、このプライベートジムのコストパフォーマンスは安いと言えるかもしれない。

取材協力:ザ・ボディプロデュース 表参道
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