




特に7月は、厚生労働省が「愛の血液助け合い運動」を実施しているため、より重点的に献血への呼びかけが行われている。これに合わせ、内閣府大臣官房政府広報室が運営する「政府広報オンライン」(最終更新:平成25年7月15日)でも、献血の現状や必要性などに関する情報が公開された。以下では、同広報室が発表した内容を抜粋して紹介する。
■献血が必要な理由
・血液を人工的に造ることはできない
・血液は生きた細胞のため長期保存が不可能
■献血の用途
・献血の約8割が病気治療に使用
・血液成分を原料とする薬品(血液製剤)の製作
・輸血(輸血を必要とする約8割が50歳以上)
■献血を制限される場合
・薬の服用
→病気や薬の種類によっては不可(ビタミン剤などは可)
・最近、歯医者で治療を受けた
→3日以内に出血を伴う歯科治療(抜歯・歯石除去など)を行った場合
・予防接種を受けた
→接種後、一定期間は不可(予防接種の種類によって期間が異なる)
・ピアスをしている
→基本的に、穴を開けてから1~6か月間は不可(穴の開け方にもよる。
ただし、唇や口の中、鼻など粘膜を貫通したピアスの場合は不可)
・4週間以内に海外から帰国
→輸血を媒介して感染が危惧される疾患(ウイルス感染症など)に
よるリスクを軽減するため
■献血の種類
・全血献血(200mLまたは400mL)
・成分献血(血漿成分献血または血小板成分献血)
※血漿(けっしょう)…体内に酸素や栄養を運び、炭酸ガスなどの老廃物を肺や腎臓に運ぶ
※血小板…血管が損傷したときに、血管をふさいで出血を止める
献血は、全国各地にある血液センター(一部除く)や献血ルーム(常設)、地域ごとに運行されている献血バスで行うことができる。献血センターで受付を行い、問診票に必要事項を記入して医師による問診と血圧測定を受ける。血液型の事前判定とヘモグロビン濃度の測定で問題がなければ、採血を開始。採血後はセンターの休憩ルームに用意されているドリンクなどを飲んでしばらく休憩する。最後に、スタッフから献血カードを受け取れば終了だ。なお、献血カードには、次回の献血可能日などが印字されることになっている。