近年登場しているデジタル商品の中には、“NFC対応”や“NFCで共有”をアピールしていたり、“ウェアラブルデバイス”と呼ばれるアイテムが増えつつある。
まず、NFC(Near Field Communication)とは、通信距離が10cm程度に限定されている、近距離通信・近距離無線通信だ。大きな特長は、NFC対応の端末を「かざす(またはタッチする)」ことでデータ通信が可能になること。
例えば、NFC対応のデジタルカメラに、NFC搭載のスマートフォンをかざすと、デジタルカメラで撮影した写真データをスマートフォンに転送することができる。また、NFCと同等のものとして、BLE(Bluetooth Low Energy ※Bluetooth 4.0が採用)と呼ばれる、低消費電力化を実現した近距離無線規格もある。
続いて、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)は、身に着けて利用するコンピューターデバイスであり、各企業が開発を行っているとされる。腕時計タイプやクリップ式の商品はすでに複数のメーカーが発売しており、日々の運動量や消費カロリーなどを記録したデータを、スマートフォンなどに転送して健康管理を行える。
前述した、NFCやウェアラブルデバイスの分野は成長市場としての機運が高まっており、実際に、2013年2月下旬にスペインのバルセロナで行われたモバイル業界向けの大型展示会『Mobile World Congress 2013』においても、トピックスのひとつとなっていた。
そして、来る9月9日から11日までの3日間に、東京ビッグサイトで開催される、美と健康の展示会『ダイエット&ビューティーフェア 2013』でも、NFCやウェアラブルデバイスを扱う企業が登場。同イベントに初出展する企業が集結する「ホットプロダクツゾーン」にブースを構える株式会社エムティーアイでは、世界最小クラスの通信機能付き活動量計『カラダフィット』を展示・紹介するという。
カラダフィットとは、重さ約9g、直径27mmの小型活動量計であり、ヘアゴムを用いて、腕やヘアバンドとして装着するウェアラブルデバイスだ。歩数や1日の総消費カロリーの計測が可能で、記録したデータは、専用アプリ『カロメモbyルナルナ ビューティー』をインストールしたスマートフォンに“かざす”だけで、転送・送信することができる。
また同社は、『カラダメディカ 遺伝子ダイエット』という肥満遺伝子検査サービスも提供している。同サービスは、有料(3,980円)の検査キットを使用して肥満遺伝子を調べ、検査結果から割り出された“遺伝子タイプ別”に、ダイエット方法をアドバイスしてくれる。なお、肥満遺伝子検査を受けるには、同サービスへの月額会員登録(315 円)が必要となる。
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