「グルコサミン」と「筋骨草」ってどんなもの?

筋骨草(きんこつそう)
アサヒフードアンドヘルスケア株式会社は、12月5日、都内にて、『グルコサミン・筋骨草』に関するセミナーを実施した。

同イベントは、アサヒフードグループホールディングスイノベーション研究所と、鳥取大学(獣医学部)、順天堂大学(医学部)で、共同研究を行ってきた「グルコサミン・筋骨草」を紹介するために行われたもの。

グルコサミンは、関節の軟骨部分を形成する軟骨気質の成分のひとつと言われており、サプリメントも登場している。

また、筋骨草(きんこつそう)はシソ科の多年草。これを煎じて服用すると、切り傷や腫れ物、高血圧、発熱、腹痛などの緩和につながるとされ、古くから民間薬として利用されているという。

今回のセミナーに登壇したのは、鳥取大学教授であり、日本レーザー獣医学研究会の会長を務める岡本芳晴氏。以下では、岡本氏が紹介した情報の一部を、わかりやすくまとめる。

■岡本芳晴氏による「グルコサミン・筋骨草」セミナーのまとめ
・筋骨草(別名:ジゴクノカマノフタ)は九州地方で、
 「医者いらず」、「医者知らず」などの愛称で呼ばれ、
 消化器病や高血圧、脳梗塞、結石、心臓病、打撲、
 捻挫などの治療に利用されている

・「グルコサミン・筋骨草」は骨に関する筋骨草の作用として
 破骨細胞への分化抑制があるという研究結果がある

・骨・関節・筋肉など、体を支えたり、動かしたりする
 運動器の機能が低下し、要介護や寝たきりになる危険性が
 高い状態を「ロコモーティブ シンドローム」と呼び、
 高齢化社会が進む中、有効な手立てが緊要の課題となっている

・股関節形成不全で歩行が困難な犬(ラブラドール)に
 「グルコサミン・筋骨草」を投与した結果、2か月後に
 歩けるようになった

・蹄葉炎で歩行が困難なラクダに「グルコサミン・筋骨草」を
 3g、2か月間投与したところ症状は改善しなかったが、
 30gを一定期間与えたら、歩けるようになった

・ヒトは、薬に対する期待感や、治療を受ける安心感、
 医師に対する信頼感などによって、本来効果がないものを
 摂取しても、効果があらわれる「プラセボ(偽薬)効果」が
 発生する場合がある

・動物にはプラセボ効果がない

このほか、アサヒグループと鳥取大学の共同研究結果として、グルコサミンと筋骨草エキスの併用摂取が、損傷した軟骨に対して相補的に修復を促す効果があることや、筋骨草エキスには軟骨下骨(軟骨のすぐ下の骨)の損傷修復を促進する効果があることが判明しているという。
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