健康・機能性食品素材市場、定番素材は堅調推移…矢野経済研究所調べ

健康・機能性食品素材の市場規模推移
2014年9月10日(水) 15時00分
健康・機能性食品素材の市場規模推移
健康・機能性食品素材の市場規模推移
グルコサミン、DHA・EPA(原料・食品用途)の市場規模推移と予測
グルコサミン、DHA・EPA(原料・食品用途)の市場規模推移と予測

 矢野経済研究所では、4月~7月にかけて、国内健康・機能性食品素材市場の調査を実施し、結果を公開した。

 2013年度の健康・機能性食品素材市場規模は、前年度比99.4%の1,068億8,000万円(メーカー出荷金額ベース)だった。その背景として、団塊世代が定年を迎え、老後を活動的に過ごすアクティブシニア人口が増加する中、中高年層の健康意識が高まっており、更に、女性の美容・アンチエイジングに対する底堅いニーズがある。高齢化社会の進展により、中高年層の健康維持・増進への関心は今後も高まることから、美容・アンチエイジング、エイジングケアなど、中高年齢層の需要の高い分野に関する市場は、おおむね堅調な推移が予測されるという。

 素材別では、青汁、DHA・EPA、グルコサミン、ブルーベリー(ビルベリー)など、定番素材が堅調に推移した。これは、素材としての知名度が高く、各素材が有する健康・機能性が消費者においてある程度認知されていることが要因と見られる。

 近年、ロコモティブシンドローム対策素材に注目が高まっている背景には、2012年1月に厚生労働省が発表した「新健康 21」の骨子案に、ロコモティブシンドローム対策が盛り込まれ、学会、第三者機関、民間企業等が“抗ロコモ”の必要性について、普及活動などを行っていることがある。健康・機能性食品素材市場では、既に製品化が進み、活性化している関節対策に加え、筋肉量の維持と骨の健康維持・改善をサポートする製品の拡大が期待されている。特に、筋肉量の維持では、加齢に伴う筋力低下予防を意味する“サルコペニア予防”の呼称の認知度を、“抗ロコモ”と同じように広めようとする動きが徐々に広がっている。

《浦和 武蔵》

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